スマホ月額料金は平均4458円、月間データ通信量は6年間で2.4倍に増加 MM総研調べ
MM総研は、3月1日に「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」の結果を発表。月額利用料金は平均4458円で前回調査から91円減少し、月間データ通信量は平均10.09GBと6年間で2.4倍に増加した。
MM総研は、3月1日に「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」の結果を発表した。調査対象はスマートフォンの音声通話サービスを利用する15〜69歳の男女で、回答件数はプレ調査が2万4765人、本調査が1378 人。
端末代金の分割支払い分を含まない携帯電話の月額利用料金は利用者全体で平均4458円となり、前回調査から91円、2020年12月時点との比較では876円減少。月額利用料金はMNO4社のスマートフォン利用が5073円、MNO3社のフィーチャーフォン利用者が2602円、サブブランド利用者が3183円、MVNO利用者が1961円となった。
端末の割引前購入金額はスマートフォン利用者全体で6万9661円で、前回調査から8611円増加。円安の影響を受け、2022年7月にiPhoneの定価が1割以上値上がりしたことが大きな要因と考えられる。5Gスマートフォン利用者は8万1180円、4Gスマートフォン利用者(3Gを含む)は5万8031円、、iOSは9万3660円、Androidは5万2752円となった。
スマートフォン利用者の月間データ通信量について分析した結果、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は10.09GB、中央値は3GBとなった。平均利用量に近い「10GB」までのユーザーは77.8%を占め、前回調査より1.7ポイント減少したが10GB超のユーザー比率が上昇している。
月間モバイルデータ通信量の推移をみると増加傾向が続き、2021年12月調査から約1年で1.14GB(12.7%)増加、約6年前の2017年2月調査と比較すると約2.4倍に増加した。
月間Wi-Fiデータ通信量は平均10.64GBで、データ通信量の構成比はモバイルデータ通信量の48.7%に対し、Wi-Fi通信量は51.3%と1:1に近づいている。
1週間の平均通話時間は、携帯電話番号からの場合でMNO4社は19.8分、サブブランドは18.2分、MVNOは8.4分で、IP電話/アプリ電話からの場合でMNO4社は20.1分、サブブランドは20.4分、MVNOは11.7分。携帯電話番号とIP電話/アプリ電話からの通話時間を合算するとMNO4社は39.9分、サブブランドは38.6分、MVNOは20.1分となった。
スマートフォンの1週間あたり利用時間は1144分(19時間4分)で、個別に見ると、MNO4社は1178分、サブブランドは1105分、MVNOは1047分。平均利用時間の推移(2019年2月〜2023年1月)を見ると2019年2月は757分、2023年1月は1144分と約4年間でほぼ6時間半増加し、MNO4社は利用時間の増加傾向が続いている。
用途別は「インターネット検索/情報収集」(222.9分、構成比19.6%)が最も多く、次いで「SNS」(188.7分、同16.6%)、「動画視聴」(154.1分、同13.5%)、「メール/メッセージの送受信」(101.2分、同8.9%)、「ゲーム」(99.6分、同8.7%)、「音楽視聴」(67.2分、同5.9%)、「カメラ撮影」(61.2分、同5.4%)と続き、上位7用途で78.5%を占めた。またSNS全体の利用率は76.3%で1週間あたりの平均利用時間は94分、音楽配信サービスは51.1%で118分、有料動画配信サービスは63.5%で151分となった。
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