携帯料金に下げ止まりの兆し、端末購入金額はiPhoneが70%割高 MM総研が調査
MM総研は、8月25日に携帯電話の月額利用料金と音声通話/データ通信サービスの利用実態について発表。スマホの月額利用料金は4549円と直近2回の調査と比べ小幅な落ちにとどまり、下げ止まりの兆しが見え始めている。
MM総研は、8月25日に携帯電話の月額利用料金と音声通話/データ通信サービスの利用実態について発表した。対象はNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、Y!mobile、UQ mobile、MVNO各社の音声サービスを利用する3万9056人。
携帯電話の月額利用料金は、スマートフォン利用者全体では4549円と前回調査(2021年7月調査)から68円減少。減少幅は直近2回の調査と比べ小幅な落ちにとどまり、下げ止まりの兆しが見え始めている。要因には5Gプラン契約者の増加が考えられ、5Gプラン契約者は4Gプラン契約者(3G含む)より819円高い。
MNO4社に限定したスマートフォン利用者全体の月額利用料金は5493円で、前回調査の5146円より347円の増加。MNO3社のフィーチャーフォン利用者は2673円、サブブランド利用者全体の月額利用料金は2223円、MVNO利用者全体の月額利用料金は1956円となる。
端末の購入金額は、スマートフォン利用者全体では6万1050円と前回調査から323円の増加。5Gスマートフォン利用者は7万5532円、4Gスマートフォン利用者は5万2680円と差額は2万2852円となった。OS別に見るとiPhoneは8万1158円、Androidは4万7292円で、iPhoneの方がAndroidよりも端末購入価格が70%高い。
月間データ通信量は「わからない」と回答したユーザーを除くと平均データ通信量は9.34GB、中央値は3GB。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」が31.7%、「2GB」が10.3%、「3GB」が16.4%で3GB以下の通信量は58.4%、平均利用量にも近い10GBまでの累計は79.5%となる。
月間モバイルデータ通信量は増加傾向が続き、2021年12月調査から約7カ月で0.39GB(4.4%)増加。約5年半前の2017年2月調査と比較すると約2.2倍に増加している。プラン別では5Gプラン契約者が12.31GB、4Gプラン契約者が8.37GBで、5Gは4Gの約1.5倍のデータ通信を利用していることが分かった。
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