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次世代トランシーバーサービス登場 NTTの技術で「聞こえづらいなどの課題」解決へ(3/4 ページ)

NTT子会社で音響関連事業を行うNTTソノリティは1月18日、BONXの「BONX WORK」を用いた次世代トランシーバーサービスの立ち上げに伴い、都内で発表会を実施した。同日、BONXの関連会社化(資本提携)の他、両者が4月1日に開始する音声DXサービス「ゼロからはじめるNTTの現場DX(仮名)」の詳細が語られた。サービス提供の背景にある課題とは……?

BONX WORKアプリは直感的なUIが特徴

 BONX WORKについて宮坂氏は「現場でのさまざまなコミュニケーションニーズに対応できるアプリ」と言い表し、「直感的で速いインタフェースである声で、複数人が同時に接続できる――そんな世界観を目指して開発した」と話す。

 また、互いの距離を気にすることなく、良い音質で何人でも双方向に通話できる他、「エンタープライズでもミッションクリティカルなシーンにおいても利用できる」(宮坂氏)アプリだという。

 UIは直感的に操作できるようシンプルになっている。全ての画面は見せてもらえなかったが、トップ画面から話したい相手のいるトークルームを選び、アプリ下部に表示される「押しながら話す」というアイコンをタップすることでコミュニケーションを開始できる。

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同時に会話できる相手が表示される画面。下部には「押しながら話す」というアイコンが配置されている

 テキストでのメッセージにも対応しており、会話だけでなくテキストベースでのやりとりも行える。コミュニケーションの内容は「文字起こし」という項目から確認でき、会話の内容の全選択、会話の一部分だけを選択して、コピーすることもできる。


文字でのやりとりを行う画面。チャット形式で相手とやりとりできる

「・・・」のタブを選んだ後、「文字起こし」の項目を選択できる

文字起こしされた内容の一部をコピーすることも可能だ

 会話はBONX intro knotのマイク付近に設けられた物理ボタンを1度押すことでも開始できる。言い換えればスマートフォンレスで通常のトランシーバーのようにコミュニケーションを取れる。

 なお、BONX intro knotの端子は3.5mmのイヤフォンジャックであるため、USB Type-CやApple独自規格のLightningなど、イヤフォンジャックとは別の端子を備えるスマートフォンの場合、新サービスを導入する企業側で変換アダプターを用意する必要があるという。


BONX intro knotの端子は3.5mmのイヤフォンジャックのため、そのまま刺せない端末を利用する場合は、企業側で変換アダプターを用意する必要があるという

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