災害時の情報取得、ネットにつながらない場合はどうすべき? スマホで「FMラジオ/ワンセグ」の現状(3/4 ページ)
「災害のときはラジオ大事」「東日本大震災のときはワンセグで津波のニュース映像を見た」──。1月1日16時過ぎに起きた能登半島地震の数日後、X(旧Twitter)でこのような投稿が目立った。震災時にネットが使えない場合、どうすべきかを考えた。
さらに軽いケータイでFMラジオを聴く さらにお手軽な外部ワンセグチューナーの選択肢も
スマートフォンの2台持ちはかさばる……という人は小型で軽くて、FMラジオを聴ける「DIGNO ケータイ KY-42C」「DIGNO ケータイ4」を選択肢に入れるとよさそうだ。
どちらも200g台前後のスマートフォンより軽い約125gで、横幅が約51mmに抑えられているため、持ちやすく折りたためばコンパクトになるので、持ち運びしやすいはずだ。
新品の一括価格はドコモ向けのDIGNO ケータイ KY-42Cが1万7490円、ソフトバンク/Y!mobile向けのDIGNO ケータイ4が3万2400円だ。契約までしなくても予備用の端末として白ロム(新品か中古)購入を検討してみてもよいだろう。
なお、この2機種はアンテナとなるイヤフォンや変換ケーブルがなくても、本体下部(1~3のカスタマイズキー辺り)に指を置くことで受信感度を高めることが可能だ。
この2機種の他にもSIMフリーでLINEアプリが使える「Mode1 Retro II」という端末がFMラジオに対応している。こちらはイヤフォンや外部アンテナを使わずに聴ける。ただし、先の2機種のように指を置いて、受信感度を高める仕様ではない。Amazon.co.jpにおける価格は2万9800円。横幅は約52mmとスリムで、重量は約145gとこちらも軽い。
Mode1 Retro IIはモーターバイク事業のMoto-UP、携帯電話販売店「テルル」運営元のピーアップなどを傘下に持つP-UP World(ピーアップワールド)が2023年10月20日に発売した端末。LINEやFMラジオに対応している
携帯電話を2台も持ちたくなければ、ワンセグ非対応スマートフォンでテレビ番組の視聴を可能にする、外部ワンセグチューナーを選ぶ手が残っている。
メジャーどころで言えば、ピクセラが販売する「Xit Stick XIT-STK210 / LM」(サイト スティック)だ。価格は同社ECサイトで1万2980円、Amazonで1万1051円。チューナー本体の充電は不要で、サイズは約47.8(幅)×31(奥行き)×9.1(高さ)mm、重量は約15gと小型かつ軽量なのがメリットだ。
ただし、本製品はiPhone/iPad向けのLightning端子を使用するテレビチューナーであるため、「iPhone 15」「Pixel 8」などのUSB Type-C端子搭載端末には対応していない。
関連記事
「ワンセグスマホが減った」「Twitterは使いづらい」 災害時の情報取得が難しいワケ
最近、「NHKのせいでワンセグスマホが減った」との投稿をTwitterで見かける機会が多くなった。「Twitter」は閲覧制限などで使いづらくなった。「ラジスマ」対応機種の減少などもあり、災害時の情報取得はますます難しくなりつつある。スマホから消えた「ワンセグ」、2021年は搭載機種ゼロに その背景を探る
スマホから「ワンセグ」が消えつつある。2021年に発売されたスマホの中で、ワンセグ機能を搭載した機種はゼロだった。ワンセグ対応スマホが減少した要因は、「通信の性能向上」「動画配信の普及」「テレビ離れ」という3つの理由が挙げられる。「ワンセグ携帯の減少」と「NHK受信料」の関係を考える
ここ最近、「ワンセグ」機能を搭載したスマートフォンがなくなりつつある。2019年に、ワンセグ携帯もNHK受信料の支払い義務が発生することが確定した。この件とワンセグ携帯の減少は関係あるのだろうか。スマホに“三種の神器”だった「ワンセグ」「おサイフケータイ」「赤外線」が必須ではない理由
日本のフィーチャーフォンやスマートフォンには、かつて“三種の神器”と呼ばれるものがあった。「ワンセグ」「おサイフケータイ」「赤外線」だ。現在は必須といえなくなった理由を考えてみたい。ワンセグ非搭載のスマホでテレビを見るには? 外付けチューナーと視聴アプリを紹介
かつて国内メーカーでは多くのスマホがワンセグを搭載していたが、2021年に発売されたスマートフォンではどの端末も搭載しなかった「ワンセグ」。では今、スマホでテレビを見たいときはどんな手段があるのか。「外付けテレビチューナー」「番組視聴アプリ」の2つを調べた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.