AIアシスタント「Copilot」はスマホからも使える ChatGPTに対する強みは?:ChatGPT使いこなし術(1/2 ページ)
「ChatGPT」の基礎から応用まで、仕事や生活で役立てるためのTipsを連載で紹介する。
Microsoftは、同社製のブラウザ「Edge」などにひもづいたAIアシスタント機能として「Microsoft Copilot」(以下、Copilot)を提供している。この機能は「ChatGPT」に近い感覚で利用できる上に、ChatGPTの有料プランで使える上位モデル「GPT-4」をベースにしており、さらにネット上の最新情報も結果に反映されるなど、ユーザーにとってメリットが多い。本記事では、その概要についてチェックしていこう。
そもそも「Copilot」とは
Copilotは、Microsoftが2023年12月から正式に提供しているAIアシスタント機能の新名称だ。一連の機能は、2023年2月に「新しいBing」として発表されてから、「Bing Chat」と名称を変え、2023年12月に「Copilot」としてさらにリブランディングされた。
これに関連して、WindowsのOS標準機能として搭載されているアシスタント機能も、かつての「Cortana」が2023年後半に順次サポートを終了され、同年12月から、新たに生成AI機能を交えた「Copilot in Windows」(プレビュー版)の提供が始まっている。
また、「Microsoft 365」にひもづいたAIアシスタント機能にも「Copilot for Microsoft 365」という名前がついている。
つまり、Copilotという呼称を用いる場合、狭義では「(1)ブラウザ・検索エンジン上の機能」をピンポイントで指す。しかし、広義では「(1)ブラウザ・検索エンジン上の機能」「(2)Windows OSとひもづいた機能」「(3)オフィススイートにひもづいた機能」──という3つの区分を含んでいる場合もあると認識しておこう。
なお、これらの機能には、MicrosoftがOpenAIとパートナーシップを結んでいる関係もあって、ChatGPTにも使われている大規模言語モデル(GPT)が活用されている。チャット形式で利用できる生成AIとしての体験は似ている一方で、CopilotにはMicrosoftの独自技術も組み込まれているため、全く同じサービスというわけではないことをあらかじめ理解しておきたい。
Windows以外からCopilotを使う方法
では、先述した「(1)のブラウザ・検索エンジン上の機能」としてのCopilotを使うための方法を紹介しよう。まず、Windowsでは、Edgeを起動し、右上に表示されるCopilotのアイコンをクリックしよう。これで画面右端にCopilotを使うためのサイドバーが表示される。あとはチャット欄に指示を入力して送信すればOKだ。
一方、Windows以外のデバイスから利用するためのアプローチもある。ここでは主要なアプローチを2つ紹介したい。
1つ目は、Webサービスとしての「Copilot」のWebサイトにアクセスする方法だ。こちらはmacOSを使っている場合でも、Edgeや「Chrome」からアクセスすれば利用できる。現状ではまだ「Safari」がサポートされていないものの、将来的にはサポートされる予定だという。今後の動向をチェックしておきたい。
2つ目は、スマートフォンなどからアプリを使う方法だ。現状では、iOS/Android向けの「Microsoft Edge」アプリや、Android向けの「Microsoft Copilot」アプリなどがある。なお、Copilotについては、類似した名称のアプリが多いので、提供元を確認してからダウンロードしよう。
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