子どもは「動画視聴」、親が求めるのは「調べもの」――明光義塾が小中学生のスマホ/タブレット活用状況を調査
学習塾「明光義塾」を展開する明光ネットワークジャパンが、「小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査」の結果を発表した。子どもはスマートフォン/タブレットを主に「動画視聴」に使う反面、親は「調べもの」での利用を求める傾向にあることが分かったという。
学習塾「明光義塾」を展開する明光ネットワークジャパンは3月22日、「小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査」の結果を発表した。対象は小学4年生~中学2年生の子どもを持つ全国の保護者850人。
調査で子どもが「スマホ/タブレットを所有している」と回答した子どもの保護者(797人)を抽出し、子どものスマートフォン/タブレットの主な使用目的を聞いた所(複数回答可、以下同)、「動画視聴(58.7%)」「連絡手段(56.6%)」「ゲーム(52.3%)」が上位だった。一方で、親が求める使用目的は「調べもの(55.7%)」「連絡手段(54.7%)」「学習(51.3%)」が上位で、子どものスマホ/タブレットの使い方と、親が求める使い方との差異が見受けられた。
子どもが所有しているデジタル端末は「スマートフォン(69.5%)」「学校のタブレット端末(49.2%)」「家庭のタブレット端末(34.4%)」で、72.6%がスマホ/タブレットの使用に「不安を感じる」と回答した。不安を感じる部分は「スマホ・タブレット端末への依存(44.2%)」「視力の低下(35.5%)」「有害コンテンツに触れる(25.6%)」となった。
子どもが学校提供のタブレットを所有している保護者を対象に、学校側からのルールがあるか質問したところ75.6%が「ルールがある」、12.0%が「ルールがない」と回答。どのようなルールか聞いたところ「利用アプリの制限(58.2%)」「閲覧制限(57.0%)」「SNSの利用禁止(51.3%)」となった。
2024年度から英語で先行導入する「デジタル教科書」を知っているか質問したところ、40.1%が「知っている」、59.9%が「知らない」と回答。デジタル教科書で学ぶことについてどのように感じているか聞いたところ、73.7%が「期待している」と回答した。
関連記事
小中学生にスマホやキッズケータイを持たせた理由は? ドコモ「モバイル社会研究所」が調査
NTTドコモのモバイル社会研究所は、親と子に関する調査の中から小中学生のスマホ/キッズケータイ所有理由を発表。「緊急時の連絡」「子どものいる場所把握」などが理由の上位に挙げられた。中学生のSNS利用率は88%、利用時間は? ドコモモバイル社会研究所が調査
NTTドコモのモバイル社会研究所は、親と子に関する調査の中からSNSの利用に関する結果を公開。SNSの利用時間は小学生低学年が10分、高学年が24分、中学生が72分で、中学生の利用には個人差が大きいことが分かった。スマホを持ち始めた時期は12歳が最多、中古は3.7% 「にこスマ」の調査より
中古スマートフォンのECサイト「にこスマ」が、小~中学生の子を持つ親を対象とした調査を実施。子どもにスマホを持たせている家庭は全体の約47%で、中古スマホを与えている親の62%が「次も中古スマホ」と回答している。スマホデビュー最多は小学6年生、低年齢化が進む MMD調査
MMD研究所は、2月4日に「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」の結果を発表。小中高のスマホデビューは小学生が51.6%で最多となり、低年齢化の傾向にある。約6割の親が子どものスマホを取り上げた経験あり 理由は?――Hameeが調査
Hameeは、小学生の子どもにスマホを持たせる親550人を対象とした「小学生の親子におけるスマホ利用実態調査」を実施。約6割の親が子どものスマホを取り上げた経験があり、理由は「就寝時間を超えた利用」などが挙がった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.