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「dポイントクラブ」改定のメリットを解説 ポイント還元率は下がるが、d払い併用でトータルの還元率アップ(2/2 ページ)
NTTドコモは15日、共通ポイント「dポイントクラブ」のランクアップ必要ポイントを引き下げるなどの改定を行った。d払いとの組み合わせでポイントが獲得しやすくなるようにもなっている。高頻度の利用者から低頻度の利用者までメリットがあるとしてアピールしている。
dポイントのヘビーユーザーの多くがd払いを併用している
こうした改定に伴い、「長期利用ありがとう特典」は廃止になる。もともと、ギガホ、ギガライト向けの特典でプランが限られる他、契約者の誕生月のみに特典が付与されることや3年以上の契約が必要という不満の声があったという。そのため、この特典を廃止していつでも利用できるd払い特典などの改定を行ったという。
今回の改定では、「dポイントのヘビーユーザー」にとっては還元率が下がるが、こうしたユーザーの多くはd払いを併用しているとのことで、トータルでは還元率が上がると、同社スマートライフカンパニーコンシューママーケティング部長の伊藤邦宏氏は指摘する。
まとめ。これまで還元率2倍だった3つ星と4つ星が1.5倍に、5つ星が2.5倍から2倍へと引き下げられ、新たにd払い特典が新設された。誕生月のd払い還元率のアップがなくなったが、d払いとの併用で常時還元率がアップすることでより使い勝手がよくなり、多くのユーザーに恩恵があるという判断だ
結果として、付与されるdポイントの総数では増える見込みとのことで、多くはよりメリットが感じられるという判断だ。伊藤氏は、「d払いとセットで利用することで今までよりお得を体感できる。ahamoポイ活オプションを含めて併用すれば、今までにないような還元が受けられる」とアピールする。
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VポイントとTポイントが統合され、ローソンと提携したKDDIがPonta経済圏の拡大を目指す方針を示すなど、共通ポイントの競争が激化する中、多くのユーザーは複数のポイントを併用しているため、まずは「ライトユーザーで一番使われるポイント」を目指し、そこからのアップセルを狙う考えだ。
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