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Google I/Oで明かされたAndroidの進化 日本で「Googleメッセージ」開始、RCS対応でKDDIと連携(2/2 ページ)

Googleは、5月14日から15日(現地時間)に渡り、米カリフォルニア州マウンテンビューで、開発者向けイベントの「Google I/O」を開催している。生成AIモデルGeminiの最新版である「Gemini 1.5 Pro」や、高速版の「Gemini 1.5 Flash」を発表するとともに、Google DeepMindが開発中のAIエージェント「Project Astra」を披露した。Androidの新機能や、日本での「Googleメッセージ」対応も発表した。

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Android 15にアプリの存在を隠す新機能、日本での「Googleメッセージ」対応も発表

 基調講演からは漏れてしまったものの、会期2日目にはAndroidの新機能が多数発表された。Android 15の新機能として導入されるのが「private space」。これは、ロックをかけてアプリそのものの存在を隠すことができる仕組みで、指紋認証などをしない限り、それを呼び出せないようにできる。private space用に、別の認証を設定することも可能だという。

一部のアプリを隠しておくことが可能なprivate space

 「Theft Detection Lock(盗難検知ロック)」も、2024年後半に登場する新機能の1つで、ここにもAIが活用されている。ユーザーの手から奪い取られたデバイスが車などに乗せられたリ、走って持ち去られたりしようとしていることを検知し、これが有効になるとすぐに端末にロックがかかる。これとは別に、オンデバイスのAIを使い、詐欺の疑いがある動作をしているアプリを検出し、Goolgeに報告する機能も搭載される。Googleが有害行為を働いていると認めた場合、ユーザーに警告を出したり、アプリを停止したりするという。

盗難検知に対応する

 こうした機能と同時に、日本での「Googleメッセージ」対応も発表された。Android標準のメッセンジャ―アプリ「Googleメッセージ」は、RCS(Rich Communication Servieces)に対応しているが、日本のユーザーもこれを利用可能になるという。Googleは、RCSを活用したメッセージ体験のアップデートは、KDDIは協力会社と行っていくとしている。3キャリア標準のRCSとして「+メッセージ」を展開しているKDDIだが、これとは別に、Googleメッセージにも対応していくことになりそうだ。

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