「Pixel 8a」の性能をPixel 8と比較しながら検証 目新しさはないが完成度の高さは健在(4/4 ページ)
Pixel Aシリーズ最新モデルの「Google Pixel 8a」。「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」 と同じく、Gemini、ベストテイク、音声消しゴムマジックなどのAI機能を搭載した1台だ。実機比較で分かったことをレビューする。
Pixel 8との価格差はPixel 7/7aと比べて開くも、Pixel aシリーズの完成度は健在
ここまで似たもの同士だと、どこが違ってどこが同じなのかが分かりにくいので、主な違いを挙げておく。
ディスプレイの強化ガラスは、Pixel 8aが米Corning製の「Goriila Glass 3」で、Pixel 8が同社製「Goriila Glass Victus」だ。Goriila Glass 3以降はスクラッチによる耐擦傷性と、耐衝撃性が高められているのに対し、Goriila Glass Victusは耐擦傷性が高まり、固く粗い表面への耐落下性が最大2mまでとなっている。
防塵(じん)・防水レベルについて、Pixel 8は防塵等級が「6=粉塵が内部に侵入しない」、防水等級が「8=連続的に水中に置いても有害な影響がない」でIP68等級だが、Pixel 8aは防塵等級が「6=粉塵が内部に侵入しない」、防水等級が「7=一定の水圧で一定時間(30分間)水中につけても有害な影響がない」でIP67等級にとどまる。
Pixel 8aは最大輝度もリフレッシュレートもPixel 8と同じ1400ニト(HDR輝度)/2000ニト(ピーク輝度)、120Hzに対応し、屋外での視認性もよくなった。両モデルともに「Actuaディスプレイ」と銘打たれている。
Pixel 7と7aの価格差は2023年5月時点で約2万円だったが、Pixel 8と8aは約4万円とおよそ倍に開いた。一方で、カメラバーのあるボディーにAI機能を搭載するPixelのスタイルは、Googleのお家芸となっている感があり、目新しさはない。Pixel 8と比較しただけあって、aシリーズならではのよさが、もう少し欲しいところだ。とはいえ、Pixel aシリーズのコスパのよさは健在で、Pixel 8aでもコスパは十分だと感じる。
これからPixel 8aを検討する人は、約半年前に出たPixel 8も念頭に置き、どちらが自分の生活に合うのか、あるいは十分なのかを考えた上で購入しよう。
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