みんな大好き「ケンタッキー」をスマホで注文してみた 新アプリは便利だが残念な点も(4/4 ページ)
疲れ果てて帰宅する途中で、夕食を買って帰りたいと思うことがある。ファストフードならサクッと食べられるが、並んでオーダーするのは時間がかかる。そんなときに便利なのがKFC公式アプリだ。並ばず店頭でサクッとテイクアウトできる。
残念な点もあった。店頭でクーポンを利用したいと思っても、ネットオーダー専用にしか見えないアプリのホーム画面で「注文する」「受取方法と店舗を選択」「受け取り日時」の設定をしないといけないのだ。これはどうすれば良いのかと混乱を招くかもしれない。
もちろんこれも訪問した店舗で、時刻によっては在庫がなくなっている可能性があるということを考えると、合理的といえばそうなのだが、理解を得るのは難しい。誰でも使えるスマホだからこそ、誰でも分かるUIが望ましいのではないだろうか。
できればホーム画面上部の文言を「まずは受取方法と店舗を選択」ではなく、「来店された店舗を選択」に変えて店舗のみを選べるようにし、そのうえで操作している(つまり来店している)時刻によって在庫チェックを裏側で走らせてメニューやクーポンを表示するようにしたら良いのではないだろうか。この場合、変更するのは上部の文言とその横にある「注文する」ボタンを「ご来店店舗」ボタンにするだけだ。PRのすぐ下に表示されている「ネットオーダーでカンタン注文」の部分は変えなくて良いので、それほど難しくないのではなかろうか。
そして、アプリ内で選んでカートに入れて、オーダーが確定したらQRコードをアプリ内に表示する。セルフレジでは何のタッチ操作もせずにQRコードリーダーにそれをかざすだけでオーダーが完了するようにする。そのQRコードには会員証の情報も組み込んでおく。そうすれば、何度もQRコードをかざす必要がないし、時間短縮にもつながると思うのだがどうだろう。
また、今回、店舗の営業時刻に関して、アプリの連携がうまくいっていなかったのも残念だと思った。しかしこれは日本KFCホールディングス広報室によると、「デフォルトの挙動ではない」とのこと。通常であれば、正しく反映されるはずなので、「まあ、そういうこともあるよね」「営業時間外という表示が出たら、慌てず騒がずスタッフに声をかけてみようね」という気付きを得ることができたのは良かったかもしれない。コミュニケーション大事。
アプリを利用して使いづらかった点などのフィードバックはサービス改善に生かしてくれるとのことなので、「あれがだめだ、これがだめだ」ということではなく建設的な意見を伝え、KFCを愛するファンたちでアプリを育てていければ良いのではないかと感じるモバイルオーダーチャレンジであった。
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