月額290円からの「HISモバイル」はどれだけお得? データ容量別に比較 気になる通信速度も検証:スマホ料金プランの選び方(3/3 ページ)
HISモバイルの料金プランがどれだけお得なのかを、他社とも比べながら検証。ライトユーザーはお得になるケースがあります。実際に契約して通信速度も測定してみました。
HISモバイルを実際に契約してみた 気になる速度は?
筆者も早速HISモバイルを契約してみました。申し込み時点ではサマーセールを実施しており、SIMフリースマホが最大99%OFFで購入できました(6月20日で終了)。日本通信はほとんどキャンペーンを実施していませんが、HISモバイルはキャンペーンでさらにお得に契約できるのがメリットです。ただし、キャンペーン適用にはサイトからGoogleフォームでエントリーが必要な点に注意が必要です。
なお、HISモバイルの申し込みには初期費用3300円がかかります。Amazonなどでは初期費用が無料になるエントリーパッケージも販売されていますが購入に3000円程度かかり、300円ほどしか安くなりません。結局、筆者は公式サイトからそのまま申し込みました。
SIMカードは申し込み翌日に出荷され、すぐに手元に届きました。最も気になるのが通信速度です。筆者も早速測定してみましたが、やはり昼や夕方は速度が低下しました。
福岡市内のオフィス街にあるビルに囲まれた屋内で測定したため、測定環境としてはやや厳しめの場所でした。また、エリアマップによると5Gエリア内でしたが、エリアの端だったためかほとんど4Gでの通信になりました。結果は、通常時は速いものの、回線が最も混雑する昼の12時30分は1Mbps以下、夕方も2.59Mbpsとギリギリの速度でした。夕方はなんとか使えるかもしれませんが、昼は通常の使用にも大きな影響が出るでしょう。料金が安い分、時間帯によっては速度面で我慢が強いられるかもしれません。通信速度にこだわる人はMVNOではなく、キャリアのサブブランドやオンライン専用プランを選んだ方がいいでしょう。
ただし、スマホの通信速度はエリア/環境や測定タイミングによって大きく変動するので、参考程度に捉えてください。
HISモバイルはどんな人にオススメ?
HISモバイルは料金の安さが最大のメリットです。特に月のデータ使用量が1GB未満や3GB、7GBならお得に使えるでしょう。国内通話料金も9円/30秒と安く、プレフィックス付与ではないので高音質で通話ができます。とにかく安い格安SIMを探している人は候補に入れましょう。
また、eSIMも選べる上、データ使用量が100MB未満の月は料金が290円に割引されるので、au/ソフトバンク/楽天モバイル回線の予備回線として端末に入れておくのもオススメです。
一方、小容量帯では日本通信の合理的プランの方が安い場合もあります。また、昼や夕方の通信速度は速くないので、メインでしっかり使う場合はキャリアのサブブランドやオンライン専用プランの方がよいでしょう。
それでも、HISモバイルは特に小容量帯では格安SIMでもトップクラスの料金の安さを誇ります。それほどデータ通信をしない人、とにかく安く回線を維持したい人はぜひ検討してください。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
- Twitter(現X):@simlabo_jp
- サイト:https://www.simlabo.jp/
関連記事
大半が7GBで収まるのに、HISモバイルが“20GBプラン”を刷新した理由 知名度獲得への秘策も
HISモバイル向けにリニューアルした「自由自在スーパープラン」は、20GBのデータ通信と5分かけ放題が付いている。HISモバイルでは以前から20GBプランを展開していたが、サービス面で、大手キャリアに見劣りしていた。こうした反省を踏まえ、競合他社と互角に戦える料金体系を導入した。HISモバイル、ahamoより安い20GBの「自由自在スーパープラン」発表 渡航向けの「Trip SIM」も
H.I.S.Mobileは6月6日、MVNOサービス「HISモバイル」向けに、5G対応で20GB以上のプランに5分までの国内通話無料を付けた「自由自在スーパープラン」を発表。合わせて全世界向けSIM「Trip SIM」の提供を始めた。ahamoより安い自由自在スーパープランと、eSIM/物理SIMを選べるTrip SIMの狙いは何か、猪腰英知社長が語った。月1GB以下でお得に使えるキャリア/格安SIMは? オススメの4サービス
動画サービスの普及などによりスマホのデータ通信量は年々増加していますが、データ通信はほとんどしないという人も多いでしょう。今回はデータ容量が月1GB以下のオススメキャリア/プランを解説します。ほとんどデータ通信をしない人のメイン回線としてだけでなく、サブ回線として活用する方法もあります。日本通信の“安すぎる”「合理的30GBプラン」を徹底検証 通信速度や注意点は?
日本通信が11月27日に合理的30GBプランを提供開始しました。合理的20GBプランから料金そのままで使える容量が増え、格安SIMでもトップクラスに安いプランです。今回は合理的30GBプランを中心に、日本通信の料金プラン、通信速度や注意点について解説します。激戦区の「20GBプラン」はどこがオススメ? 主要7社の通信サービスを比較
動画配信サービスなどの人気が高まるにつれて、スマホのデータ通信量は年々増加しています。それに伴ってか、2021年春から月20GBのプランが増え、今では最激戦区ともいえる容量帯になりました。そこで今回は月20GB使えるプランのオススメを解説します。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.