レビュー

3万円超えのペルチェ素子採用ネッククーラー「COOLIFY Cyber」はどこまで冷えるのか?冷やしガジェット(1/3 ページ)

毎年暑いと言っているが今年は特に暑い。夏を乗り切るのに今やネッククーラーやネックファンは必須アイテムとなっているが、その決定打ともいえるTORRAS「COOLIFY Cyber」を借りることができた。本当に決定打になり得るのか、試してみた。

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 2024年の夏は異常に暑い。毎年のように「今年は暑い」と言っているような気がするが、気象庁の「観測開始からの毎月の値」データによれば、2015年から2024年までの10年間の「日平均気温」と「日最高気温」の月ごとの平均を見ると、2023年より確実に高いことが分かる。


気象庁の「観測開始からの毎月の値」から8月分のみを抜き出して作った折れ線グラフ。2024年8月はまだ途中であるが、既に2023年のデータより高くなっている

 暑がりで汗っかきの筆者は毎年のように「この夏はこの冷んやりグッズで乗り切るぞ」と最新アイテムを購入するのだが、ほぼ徒労に終わっており、まさに“焼け石に水”状態だ。

 そんな絶望感を抱いていたら、編集部から“ウェアラブルエアコン”をうたうTORRASのネッククーラー「COOLIFY Cyber」が送られてきた。筆者の経済力では絶対に手が出せないような価格の冷んやりグッズだ。実際の使い勝手はどうか、値段に見合うだけの効果があるのかをレビューしていきたい。

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ペルチェ素子&ファンのダブル冷却

 COOLIFY Cyberは、ペルチェ素子を採用した冷却プレートと送風用ファンを搭載したネッククーラーだ。電源をオフにしているときにはそれほどでもないが、電源を入れた途端に、見た目がかなりサイバーな雰囲気になる。


TORRAS「COOLIFY Cyber」

COOLIFY Cyberに電源を入れると数秒間、レベルやモードが表示される。サイバーな雰囲気がある

 冷却プレートは首にかけた場合のリヤとサイドにあり、風の吹出口はサイドは上部に、リヤは上下に開いている。


冷却プレートの位置

COOLIFY Cyberの上部。丸で囲んだ箇所に風の吹出口がある

COOLIFY Cyberの下部。こちらも送風口に丸をつけた

 パッケージには、本体の他、専用ケース、充電用ケーブル、取扱説明書、安全ガイドラインなどが入っている。


COOLIFY Cyberの箱を開けるとこれらのものが入っている。専用ケースがあるおかげで、5万円近い高価なこのアイテムを傷つけることなく持ち運べる

 COOLIFY Cyberを手にすると、重たいと感じるかもしれない。実際に重さを計ってみると、508gだった。


計ってみたところ508gであった

 しかし、首に掛けてみると意外なほどに重量を感じることはない。サイドよりリヤの高さがあるおかげで首によく密着し、安定感が増しているからではないかと思われる。


COOLIFY Cyberのリヤ側。下方向に高さがあるおかげでズレなどを防ぎ安定感が増している

右側。出力レベルやモードが表示される

左側。充電時に、充電中であることや充電の進捗度合いを表示する
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