HONORスマホの中核を担う数字入り型番モデル「HONOR 200 Pro」は“さりげないハイエンド”で人気:山根康宏の海外モバイル探訪記
カメラ性能だけでもHONOR 200 Proは十分魅力的なスマートフォンなのです。
Huaweiから独立して数年が過ぎたHONORは、カメラ強化モデルや折りたたみのスマートフォンを次々とリリースしています。その一方で、モデル名が数字のシリーズは、HONORの中核モデルとして地道に人気を集めているモデルです。
今回触った海外で販売中の最新モデル「HONOR 200 Pro」も、意外と高性能な実力派モデルです。
HONOR 200 ProはチップセットにSnapdragon 8s Gen 3を搭載しています。ディスプレイは6.78型(2700×1224ピクセル)で、輝度は4000ニトと、なかなかの高性能です。カメラも5000万画素を2つ搭載するなど、ミドルハイレンジモデルとして十分な性能を持っています。なお、香港では4599香港ドル(約8万5000円)で販売されています。
本体重量は約199gと、ギリギリ200gを切っています。ディスプレイが角を丸めたエッジデザインであることや、本体の厚みが8.2mmと比較的薄いため、手に持ったときのホールド感が良好で、使いやすそうだと感じられます。
カメラは5000万画素の広角、5000万画素の2.5倍望遠、1200万画素の超広角という組み合わせです。カメラバンプのデザインは縦に長い楕円状ですが、独特のテイストを出しています。実は前モデル「HONOR 100 Pro」では、非対称に見えるようなデザインを採用していました。シャープの「AQUOS R9」もカメラバンプデザインを非対称にしていますが、HONORは1機種で廃止しました。非対称な楕円デザインはあまり受けがよくなかったのかもしれません。
一般的なスマホのカメラ構成は「広角>超広角>望遠」の順に画質を下げる傾向がありますが、HONOR 200 Proは望遠も5000万画素のため、デジタルズームの画質も良好です。最大50倍まで利用できます。100倍までにしなかったのは、実用レベルを考えてのことなのでしょう。
ちなみにシリーズ中核となる「HONOR 200」も販売中です。両者の違いはディスプレイサイズとフロントカメラにあります。
HONOR 200 Proのフロントカメラは5000万画素と200万画素深度測定の2つ。インカメラもメインカメラと変わらぬ高画質なだけではなく、ボケのあるポートレートセルフィーの撮影も可能です。カメラ性能だけでもHONOR 200 Proは十分魅力的なスマートフォンなのです。
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