折りたたみスマホシェア、世界/国内でサムスン電子が圧倒的1位 MM総研が調査
MM総研は「折りたたみスマートフォン市場規模の推移・予測(2024年10月時点)」について発表。メーカーシェアはサムスン電子が世界、日本ともに6割強と圧倒的な1位となった。日本の認知度は75.7%、購入意向は30.3%となった。
MM総研は、10月9日に「折りたたみスマートフォン市場規模の推移・予測(2024年10月時点)」について発表。本調査の折りたたみスマートフォンはディスプレイ自体が折りたためる端末で、横開きと縦開きの両方を含むものと定義している。
2023年の世界折りたたみスマートフォン出荷台数をメーカー別にみると、サムスン電子が1050万台とシェア65.6%で1位。2位はHuaweiで230万台(シェア14.4%)、3位は2020年にHuaweiから分離/独立したHonorで112万台(7.0%)となった。上位3メーカーで合計87%を占めており、自国メーカーの人気が後押ししていると分析している。
2023年度の日本での折りたたみスマートフォン出荷台数をメーカー別にみると、サムスン電子が13.6万台とシェア60.4%で1位。2位はZTEで4.1万台(18.2%)、3位はモトローラで2.9万台(12.9%)、4位はGoogleで1.9万台(8.4%)となり4社で100%を占める。サムスン電子は2019年10月に初の折りたたみスマートフォンとしてGalaxy Fold(横開き)、2020年2月にはGalaxy Z Flip(縦開き)を投入し、世界市場と日本市場ともにサムスン電子がけん引している。
2024年8月に実施したアンケート調査の結果、折りたたみスマートフォンの認知度は75.7%。認知しているユーザーに利用すると便利だと思う機能/サービスを聞いたところ、20%以上となったのは「動画視聴」が28.1%、「地図アプリ・ナビゲーション」(24.9%)、「マルチタスク(複数機能の同時利用)」(22.8%)、「カメラ撮影(写真撮影)」(22.6%)、「インターネット検索・情報収集」(22.4%)だった。
折りたたみスマートフォンを購入しない理由は、30%以上が「メリットがわからない」(39.1%)、「端末価格が高い」(34.0%)だった。また、検討を含めた購入意向は30.3%だった。
日本の折りたたみスマートフォン出荷台数は年々増加してはいるものの、2023年度で22.5万台とスマートフォン全体の0.9%にとどまっている。一方、同社は折りたたみ形状がフィーチャーフォンに慣れ親しんだ経験のある40代以上などを中心に普及し、市場は徐々に拡大すると予測。2024年度は35万台で前年度比55.6%増、以降は2025年度は45万台、2026年度は86万台、2027年度は135万台、2028年度は181万台と推移し、2028年度には2023年度比で8倍に拡大すると見込む。
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