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「iPad mini(A17 Pro)」レビュー:M1搭載iPad Pro並みの性能、スマホ感覚のサイズ感も魅力 難点はコスト?(1/3 ページ)

10月に突如発表された「iPad mini(A17 Pro)」を先行レビュー。デザインは前モデルを完全踏襲しており、スマホに近い軽さで持ち運びやすい。Apple Pencil Proに対応したのはうれしいが、コストアップが難点か。

 iPhone 16シリーズの発表から約1カ月、突如Appleのラインアップに追加されたのが「iPad mini(A17 Pro)」だ。約3年ぶりに登場したiPad miniシリーズの新モデルという位置付けで、機種名からも分かるように、プロセッサにはA17 Proが採用されている。同チップを採用したiPhone 15 Pro/15 Pro Maxと同様、iPad mini(A17 Pro)も「Apple Intelligence」に対応する予定だ。この新モデルの発売に先立ち、実際にiPad miniを試用することができた。そのレビューをお届けしたい。

【訂正:2024年10月23日10時40分 初出時、「A17 Pro」を採用しているiPhoneを「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」と記載していましたが、正しくは「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」です。おわびして訂正いたします。】


突如発表されたiPad mini(A17 Pro)。デザインを刷新した前モデルをブラッシュアップし、Apple Intelligenceにも対応する

デザインは前モデルを完全踏襲、スマホに近い軽さで持ち運びやすい

 iPad miniは、2021年に発売された「iPad mini(第6世代)」でデザインを一新しており、ホームボタンを一新。iPad ProやiPad Airと同じ、全面がディスプレイのデザインを採用した。iPad mini(A17 Pro)でも、これは踏襲されている。サイズ感などに関しては、前モデルとほぼ同じで、重量などの細かなスペックも変わっていない。

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デザイン面では、前モデルを踏襲している

 11型のiPad Proなどと比べると非常にコンパクトなサイズ感で、手の大きな人であれば、片手でぎゅっと握りながら持つことが可能。重量は試用したWi-Fi+Cellularモデルでも297gしかない。最近では、スマホも大型化が進んでおり、200gを超える機種が増えているためか、むしろiPad miniの方が軽く感じるほど。さすがにポケットには収まらないが、スマホ感覚で持ち運べるタブレットといえる。

 本体上部にはトップボタンと音量ボタンが配置されており、トップボタンは指紋センサーを兼ねている。こうした点は、3年前に登場した「iPad mini(第6世代)」から変わっていない。iPhoneやiPad ProでおなじみのFace IDに非対応なのは残念だが、手に持ってタブレットスタイルで使うことが多いiPad miniだと、画面を点灯させるのと同時に認証を行えるTouch IDの方が使い勝手はいい。


トップボタンと音量ボタンは本体上部(縦位置の場合)に配置されている。トップボタンはTouch IDも兼ねる

 底面にはUSB Type-Cのポートが搭載されている。見た目は先代と同じだが、転送速度は10Gbpsに向上しているため、写真や動画など、データサイズの大きなコンテンツを取り込みたいときには有利だ。この点は、プロセッサをiPhone 15 Proシリーズと同じA17 Proにそろえたメリット。A17 Proは、Proモデル用に「USB 3.2 Gen 2」のコントローラーを備えており、iPad miniでもそれを生かせたとみていいだろう。


USB Type-Cを採用している。見た目は同じだが、転送速度が10Gbpsに上がった

 ただし、同じくA17 Proでサポートしている最大120HzのPro Motionには対応しておらず、ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzのままだ。iPad miniのサイズになってくると、スクロール時のがたつきやや目につきやすくなる。筆者が120HzのiPhone 16 ProやiPad Pro(M4)を使っているためという側面はあるが、特にアプリ一覧を表示する際のアニメーションの動きは気になった。iPad Air(M2)もそうだが、iPadは画面サイズが大きいだけに、無印以上は120Hz対応を進めてほしい。


アニメーションの動きが大きく、速いと、やや滑らかさに欠ける部分がある
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