世界初の3つ折りスマホ「Mate XT Ultimate Design」、実は文字入力マシンとしても優れていた:山根康宏の海外モバイル探訪記(2/2 ページ)
3つ折りスマホの新しいポテンシャルを感じることができました。
開くと10.8型のタブレットになるわけですが、横手方向に長い形状なので、タブレットやPCと同じ感覚で使うことができます。また2つのアプリの同時表示も余裕を持って出すことができます。Mate XT Ultimate Designを一度使うと、今までの2つ折りのスマホの開いた画面サイズが「小さすぎる」と感じてしまうほどです。なおこの写真は底面と閉じたときの「山折り」側ディスプレイのヒンジをカバーするケースをつけた状態です。
このケース、スタンドが360度回るので本体を横向きでも、縦向きでも立てておくことができる構造になっています。Mate XT Ultimate Designの約298gという重量はスマホとしては重いでしょうが、タブレットとしては軽量。そして開いたときの厚みは約3.6mmと、紙というには言いすぎですが、ここまで薄い端末は他には見当たりません。
この縦向きの状態で操作していたところ、ブラウザなどを起動するとディスプレイの下部にソフトキーボードが現れます。そもそもMate XT Ultimate Designの発表会では、Bluetoothキーボードを接続してビジネスユースでの使い方を説明していました。しかし3つに折りたためるMate XT Ultimate Designだけに、もしかして外付けキーボード無しでも文字打ちマシンとして使えるのでは?と思いました。
そこで3つ折り部分の1つだけを折り曲げ、そこにキーボードを表示させると、まるで専用のテキスト入力マシンのような感じで使うことができるではありませんか。
この状態にすると底面側にカメラがあるのでそのまま机の上に置くことは出来ませんが、両手で持って親指で画面上のキーボードを打ってみると意外と快適に入力できます。
2つ折りスマホでも似たようなことはできるのですが、画面サイズが小さいためにあまり実用性は高くありません。ところが3つ折りスマホだと表示エリアが一般的なスマホの2枚分あるので結構使えるのです。移動中や電車の中で長文を打つのにも使えそうで、3つ折りスマホの新しいポテンシャルを感じることができました。
関連記事
世界初3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」に触れる 衝撃の完成度に“未来のスマホ”を見た
Huaweiが中国で発売した3つ折りスマートフォン「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」に深センで触ってきた。本体を閉じた状態で6.4型、一度開くと7.9型、全て開くと10.2型のディスプレイを利用できる。開くとタブレットと同等サイズになるスマホをポケットに入れられることが驚きだ。三つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT」発表 市販製品としては世界初 約40万円で9月20日に発売
中国Huaweiは9月10日(現地時間)、三つ折りスマートフォン「HUAWEI Mate XT」を発表した。9月20日に発売する。価格はメモリとストレージが16GB/256GBのモデルで1万9999元(約40万円)となっている。中国は折りたたみスマホ激戦の地 縦折りフリップモデルの外側ディスプレイでペットを飼うのが流行らしい
Huawei「nova Flip」はカジュアルデザインのフリップ型スマホです。不審電話が掛かってきたら「電話番号」を確認しましょう
ソフトバンクが「ソフトバンク」や「ソフトバンクショップ」をかたる不審電話が増えていることに注意喚起をしています。これはドコモなど他キャリアでもある事例ですが、電話の場合はひとまず電話番号に注意してみてください。災害に備えて「ソーラーパネル」でスマホを充電してみた モバイルバッテリーの選び方も解説
災害時にはスマートフォンが主な情報収集の手段となる。そんな非常時の電源確保は防災対策で欠かせない。筆者が非常用持ち出し袋の見直しを行う中で選んだ、ソーラーパネルとモバイルバッテリーについて紹介する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.