まるで“中国版iPhone”の「vivo X200 Pro mini」を試す iPhoneを超えたコスパに衝撃(3/4 ページ)
iPhone 16 ProやGoogle Pixel 9 Proは、日本で「コンパクトなカメラスマートフォン」として注目される。このコンセプトに似たスマートフォン「vivo X200 Pro mini」が中国で登場した。実機に触れて感じたことをお伝えしたい。
iPhone風のソフトウェアも 「Dynamic Islandのvivo版」を触る
vivo X200 Pro miniは、デザインやサイズ感としてiPhone 15を意識している、と感じる。120Hzのリフレッシュレートに対応する高輝度のディスプレイ、カールツァイスとコラボした高性能カメラ、5700mAhの大容量バッテリーと90Wの急速充電機能というスペックを見ると、ポケットに収まる「iPhone超えの性能」と評価できそうだ。
ソフトウェアの面でも、iPhoneを意識したと思われる機能が多く見られる。特に、ホーム画面やロック画面のカスタマイズ機能は、細部に至るまでiPhoneを強く意識しているように感じられる。また、通知やバックグラウンド処理をディスプレイ上部で可視化するiPhoneの「Dynamic Island(以下、ダイナミックアイランド)」に対し、vivo X200 Pro miniでは「Atomic Island(原子島)」という名で類似した機能を搭載する。
これらの機能は、AndroidをベースとしたOrigin OS5に備わるもので、vivo X200 Pro miniに限らず既存の機種もアップデートで対応する。直近では、OPPOのColorOS 15やHONORのMagic OS 9にもダイナミックアイランドに似たような機能があり、近年、中国メーカーのスマートフォンで標準的な機能になりつつある。
関連記事
中国vivoのカメラ特化スマホ「X100 Pro」を試す 10万円台でこの性能は驚異的
vivoはここ数年で一気にカメラ性能特化の機種を展開し、業界トレンドをけん引するところまで登りつめたメーカーだ。「vivo X100 Pro」は中国向けの上位モデルだが、そのカメラ性能について詳しく見ていきたい。各社が撤退する“高性能な小型スマホ”──カメラフォン「vivo X200 Pro mini」は中国で新市場を作れるか?
過去モデルとは異なる新たな製品として、画面サイズを小型化した「X200 Pro mini」がラインアップに加わりました。vivoの低価格スマホ「Y200」はエレガントな仕上げが美しい 中国シェア上位に納得
vivoは毎月のように中国で新製品を投入しています。「Y200」は1599元(約3万5000円)ながらも美しい仕上げが特徴になっています。特にホワイトのモデルは貝殻のようなデザインが人気です。vivoのセルフィースマホ「S19 Pro」は円形強力ライトを搭載 近くはソフトに、遠くは明るく写せる
vivoのスマートフォンの中で、「S」のモデルはセルフィー(Selfie)の頭文字を取ったシリーズといわれます。2024年5月には最新モデル「S19 Pro」が登場しました。背面には円形のカメラバンプの下に、さらにカメラとLEDライトが並んでいます。vivoの「X90」はカールツァイス仕込みのカメラスマホ X90 Proは1型センサー搭載
カメラ性能を強化したスマートフォンは、中国でも活発です。vivoとカールツァイスの協業は2020年に始まり、2021年発売の「X60」からZEISSのロゴを背面に入れています。その後Xシリーズは半年ごとにモデルチェンジを繰り返し、今回の最新モデルとしてX90が登場しました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.