まとめ

ガイドライン改正でスマホ価格はどう変わった? iPhoneとPixelで明暗、お得な端末はコレだ(1/2 ページ)

現在、ドコモ、au、ソフトバンクでお得に端末を買うには、残価設定型プログラムの利用が必須といえます。そんな中、2024年12月26日に総務省の電気通信事業法に関するガイドラインが改正され、一部の機種ではプログラム利用時の実質負担額が大きく変わりました。iPhoneとPixelを中心に、変更された価格をまとめました。

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 現在、ドコモ、au、ソフトバンクでお得に端末を買うには、残価設定型プログラムの利用が必須といえます。そんな中、2024年12月26日に総務省の電気通信事業法に関するガイドラインが改正され、一部の機種ではプログラム利用時の実質負担額が大きく変わりました。

 そこで今回は、ガイドライン改正前後におけるプログラム利用時の端末負担額の変化と、今キャリアでお得に買える端末を解説します。改正によりiPhoneは軒並みお得になりましたが、Androidスマホでは大幅な負担増になった機種もありました。価格は全て税込み)。

ガイドライン改正による全体の傾向

 2024年12月26日のガイドライン改正により、残価設定型プログラムのベースになる買い取り予想価格が変更されます。これまでは各キャリアが独自に買い取り予想価格を算出していましたが、12月26日以降は中古スマホの業界団体であるRMJ(リユースモバイル・ジャパン)の買い取り平均価格を基準に用いることになりました。これにより、各キャリアは高額な買い取り予想価格を設定できなくなり、多くの機種で、端末を返却した際に免除される金額が少なくなりました。

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 改正による影響は各社で異なるものの、傾向には共通点があります。iPhoneの中で、改正前は「iPhone 15(128GB)」が2年実質24円や47円と非常にお得でした。改正によりやや負担額が上がったものの、依然として非常に安く購入できます。ただ、iPhone 16がお得になり、iPhone 15との負担額の差が縮まりました。差が大きくなければ、iPhone 16を買った方がよい場合も多いです。


iPhone 15との価格差が縮まったiPhone 16

 同じく改正前にお得だった「Pixel 9」は大幅な負担増になりました。プログラムを利用したPixel 9の購入はしばらく我慢した方がよいでしょう。一方、「Pixel 8a」はお得なままなので、今はPixel 8aの方が断然オススメです。


Pixel 9は3キャリアで値上げしたので、Pixel 8aを狙いたい

 Pixel以外のAndroidスマホはそれほど影響がありませんでした。これまで通り、自身のスマホの買い替え周期や予算などに応じてプログラムの利用の要否を見定め、場合によってはキャリア以外での購入も検討しましょう。

 ここからは、各キャリアの改正による影響と現在のオススメ端末を紹介していきます。

改正前に最もお得だったソフトバンクはどうなった?

 大手3キャリアのうち、プログラムで端末が最もお得に買えたのがソフトバンクです。特に人気だったのがiPhone 15(128GB)とPixel 9で、新トクするサポート(スタンダード)を利用して25カ月目に端末を返却すれば、2年実質24円(月々1円)から購入できました。

 しかし、ガイドライン改正のタイミングで端末価格が見直された上、2つのルール変更がありました。1つ目が「多くの機種で新トクするサポートとオンラインショップ割が併用不可になった」こと、2つ目が「新規契約/MNPと機種変更で新トクするサポート(スタンダード)利用時の実質負担額が異なる」ようになったことです。


画像はオンラインショップ割の割引額一覧表。ソフトバンクでは12月26日以降、ほとんどの機種で48回割賦はオンラインショップ割の対象外となり、新トクするサポートとの併用が不可になった。記事執筆時点で併用できるのはSoftBank Certified(中古)のiPhoneのみ

月1円のiPhone 15はどうなった?

 iPhone 15(128GB)の場合、ガイドライン改正前は通常価格が13万896円、新規契約や機種変更なら新トクするサポート(スタンダード)を利用すれば2年実質4万3896円、MNPならオンラインショップ割の併用により2年実質24円(月々1円)でした。

 改正後は通常価格が11万3184円に値下げされ、新規契約とMNPは2年実質4920円(月々205円)、機種変更は5万4000円(月々2250円)です。新規契約時の負担額は大幅に減ったものの、MNPと機種変更は負担増になりました。ただ、それでも新規契約とMNPで月々実質205円は非常にお得です。


ソフトバンクのiPhone 15(128GB)の実質負担額。新規契約とMNPは4920円(月々205円)の実質負担で2年使える。MNPは負担増になったが依然としてお得だ

 ただし、2025年1月27日時点で在庫があるのはiPhone 15(128GB)のブルーとブラックのみです。他の容量や15 Plus/Pro/Pro Maxは全色在庫がありません。まれに復活するもののすぐに売り切れるので、諦めた方がよいでしょう。

iPhone 16は買いやすくなった

 12月26日以降に買いやすくなったのがiPhone 16です。12月25日までは1年での返却が前提の新トクするサポート(プレミアム)でしたが、26日からは2年返却が前提のスタンダードになりました。

 通常価格が14万5440円のiPhone 16(128GB)の場合、新規契約とMNPは新トクするサポート(スタンダード)で12万6600円の負担が免除され、2年実質1万8840円(月々785円)で使えます。iPhone 15(128GB)との差額は約1.4万円なので、自分ならiPhone 16を選ぶと思います。機種変更は2年実質4万3920円(月々1830円)と、なぜかiPhone 15(128GB)より安くなっています。


ソフトバンクのiPhone 16の実質負担額。iPhone 16は新トクするサポート(スタンダード)の対象になり買いやすくなった。128GB版は2年実質1万8840円(月々785円)から使える

Pixel 9は大幅な負担増に

 一方、新規/MNPだけでなく機種変更でも2年実質24円だったPixel 9は大幅な負担増になりました。そもそもの通常価格が11万160円から15万1200円に値上げされたうえ、新トクするサポートがスタンダードからプレミアムになり、2年実質24円だったのが1年実質4万9050円になりました。

 これまでの安さが異常だったともいえますが、この価格ではさすがに購入できません。Pixel 9は、少なくとも新トクするサポート(スタンダード)に戻るまでは手を出さないようにしましょう。

 なお、Pixel 8aは新トクするサポート(スタンダード)で、2年実質7824円(月々326円)から購入できます。性能はこちらでも十分なので、今はPixel 8aの方が断然お得でオススメです。


ソフトバンクのPixel 9はガイドライン改正で大幅な負担増になった。今は2年実質7824円(月々326円)から買えるPixel 8aが断然お得だ
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