povoは「究極的にはメイン回線」に TikTokやInstagramと提携する狙い、ローソンで「ギガ復活」の反響は?(3/3 ページ)
KDDIは2024年に続き、スペイン・バルセロナにて3月3日から6日まで開催された「MWC Barcelona 2025」に出展した。「Life Transformation」をテーマに、コンビニエンスストアで活用されるサービスや技術「リテールテック」を中心に展示を行っていた。povoを展開するKDDI Digital Life(KDL)の代表取締役社長である秋山敏郎氏が、日本の報道関係者によるインタビューに応じた。
「ギガチャージカード」の売れ行きは? チャージ分を現金払いできる
―― ローソンで販売されている「ギガチャージカード」の売れ行きはどうですか?
秋山氏 想定通りぐらいで売れています。あまりマーケティングしていませんが、3月中旬ぐらいからアクセルを踏んでいく感じです。
当然、ローソンさんの販売に貢献したい、お客さんにローソンさんに来てほしいというのはありますが、povo的には、今まで基本的に支払いはクレカだけでしたが、現金でも買えるようにした。長年、言ってきたことがようやくできた。それが伝わっていけば、povoのお客さんが増えてくるだろうと思います。他社のギフトカードを見ても地味ですが、ボリュームはすごい。地道にきっちりやっていこうと思っています。ちょっといやらしい話ですが、povoにとっては数字が上がっていくところもあるだろうなと。
あと、言っていることと相反するかもしれませんが、日々、お客さんの目に見えるところにあることは大事なことかな、と思って期待しています。
―― 購入した人の属性は見えていますか。
秋山氏 実は、まだちゃんと見ていないです。ただ、既存のお客さんか新規のお客さんかでいうと、大体半々ぐらいです。
povoはKDDIがグローバルに行くための商材
―― 先日、人事異動が発表されて、秋山さんは3月いっぱいでKDLの社長を退任し、KDDIに戻られます。KDLをリードしてきた立場として、ご自身で100点満中、何点だと採点されますか?
秋山氏 60点ぐらいかなと思っています。ちょっとリスクの高い事業ではありましたが、一応軌道に乗ったっていうところで。僕がどうのこうのじゃなくて、一緒にやったチームがすごく頑張ってくれたので、ここまで来れているのだと思います。
イノベーションは、2弾、3弾とやっていかなきゃいけないので、そういう意味ではまだ道半ばです。次の社長(グローバルコンシューマ事業本部 グローバルコンシューマ事業開発本部長 濱田達弥氏)も経験豊富な人間ですし、チーム自体のスキルが上がってきている部分もあるので、povoもどんどん発展していくだろうと思います。
―― やはりグローバル系の方が社長になるんですね。
秋山氏 やはり、KDLとしてもKDDIとしても、povoをグローバルに持っていかなければならない。KDDIがグローバルに行くための商材として使っていくので、グローバルで動ける人間が引っ張っていくというのがKDDIの考えなのだと思います。
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