給与デジタル払いの認知度は61.9%、魅力は「ポイント還元」 MMDの調査から
MMD研究所は「給与デジタル払いとポイント経済圏に関する調査」の結果を発表。給与デジタル払いの認知度や感じる魅力、利用意向などについて聞いている。
MMDLaboが運営するMMD研究所は、3月28日に「給与デジタル払いとポイント経済圏に関する調査」の結果を発表した。対象は18~69歳の男女2万人で、調査期間は2月27日から3月3日。
給与デジタル払いの利用状況は「現在利用している」が2.8%、「過去に利用したことはあるが、現在は利用していない」が2.0%で、利用経験は4.8%。ファネル構造で「認知」から「現在利用」を見ると「認知」は61.9%、「内容理解」は30.3%、「利用経験」は4.8%、「現在利用」は2.8%となった。
給与デジタル払いを現在利用していない1万9450人を対象に、給与デジタル払いの利用意向について聞いた。「給与デジタル払いをメインにするぐらい利用したい」が1.5%、「少額だけなら利用したい」が6.5%、「自由に決済アプリを指定できるなら利用したい」が8.4%、「興味はあるけど、あまり利用したいと思わない」が22.3%と合わせて38.7%が興味を示している。
給与デジタル払いで魅力的と思うもの(複数回答)は「銀行ATMに通う頻度が減る」が33.1%、「連携する決済アプリのポイント還元がある」が26.9%、「金銭管理がしやすくなる」が21.4%となった。
給与デジタル払いが経済圏と連携している場合の給与デジタル払いの利用意向は「とても利用したい」「やや利用したい」を合わせて21.1%。給与デジタル払いを利用したいと回答したユーザーへメイン利用している経済圏は「楽天経済圏」が31.4%、「PayPay経済圏」が24.1%、「ドコモ経済圏」が14.0%だった。
給与デジタル払いで給料を受け取った後にしたい(複数回答)は「利用後にポイントを貯めたい」が42.8%、「日常的な買い物に使いたい」が41.8%、「公共料金や税金の支払いに使いたい」が23.7%となった。最も意識しているポイント経済圏別で見ると、トップの項目は楽天経済圏、ドコモ経済圏、Vポイント経済圏、au経済圏は「利用後にポイントを貯めたい」、PayPay経済圏、イオン経済圏は「日常的な買い物に使いたい」となった。
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