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「iOS 18.4」リリース 「Apple Intelligence」の日本語対応など多数の新機能
Appleは、iPhone向けの最新OS「iOS 18.4」を配信した。「Apple Intelligence」が日本語でも利用可能になるほか、複数の修正や強化が実施される。セキュリティ関連の脆弱性にも対処している。
米Appleは3月31日(現地時間)、一連のOSのアップデートを配信した。本稿では、iPhone向けの最新OS「iOS 18.4」について紹介する。このアップデートで、「Apple Intelligence」が日本語でも利用可能になるほか、複数の修正や強化が実施される。セキュリティ関連の脆弱性にも対処している。
アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行える。
Apple Intelligence
このアップデートで、日本語のほか、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、韓国語、中国語(簡体字)、英語(シンガポール)、英語(インド)に対応した。
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主に以下のような機能を利用できる。
- 作文ツールでの、テキストの要約、校正、ChatGPTでのコンテンツ生成
- 「写真」アプリでの、自然言語での写真検索、動画検索、「マジック消しゴム」のような機能、メモリームービーの作成
- Image Playgroundでの、ユニークな画像の生成
- ジェン文字(絵文字キーボードに説明を入力して生成する絵文字)
- 画像マジックワンドでの画像生成
- 「メール」での、受信メールの優先表示、内容の要約、スレッドの要約、スマートリプライなど
- メモアプリと電話アプリでの、音声の録音、文字起こし、要約、自動通知
- Siriも改善
- カメラでの、テキストの要約、コピー、翻訳、電話番号やメールアドレスの検出と連絡先への追加など
コンテンツの生成などは端末上で実行されるため、プライバシーは保たれるとしている(ChatGPTを呼び出した場合は別)。
その他の新機能
主な新機能を紹介する(完全なリストは、アップデートの際に表示される「このアップデートについて」を参照されたい)。
- 「Apple Vision Pro」所有ユーザー向けにアプリが自動的にインストールされる。新しいコンテンツを発見したり、関連情報を知るのに役立つとしている
- Apple News+:レシピが利用可能に
- 写真:フィルタリングオプションで写真を最新/最古順に並べ替えられる
- 写真:アルバムを修正日で並べ替えるオプション追加
- 写真設定:Face IDが有効の場合、非表示の写真はMacやPCにインポートされなくなる
- 絵文字:8つの新しい絵文字追加
- Safari:「最近の検索候補」で、以前の検索トピックに戻れるように
- App Store:ユーザーレビューの概要表示
- App Store:アプリのダウンロードやアップデートで一時停止と再開が可能に
- Ambient Music:コントロールセンターから「アンビエント」音楽を再生する機能追加
- 「ホーム」アプリ:Matter対応ロボット掃除機をホームアプリで制御可能に
セキュリティ関連
セキュリティ関連では、62件の脆弱性に対処した。この中で「CVE-2025-30456」と「CVE-2025-24238」は、「悪意のあるアプリケーションが権限を昇格できる可能性がある。
Appleは同日、旧モデル向けにも「iOS 16.7.11」と「iOS 15.8.4」を配信した。
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