全方位で進化を遂げた「Nothing Phone (3a)」の見どころを解説 楽天モバイルが販売する理由は?(2/3 ページ)
Nothing Japanは4月8日、スマートフォンの新製品「Nothing Phone (3a)」を日本で発表した。価格は5万4800円(税込み)からとなっている。Nothingが販売パートナーに楽天モバイルを迎えた理由とは……?
Phone (3a)の目玉機能はAI 記録を見返しやすく 物理キーの新設も
OSには、Android 15ベースのNothing OS 3.1を採用し、デザインや操作性、カスタマイズ性も向上したという。ホーム画面には、アプリのアイコンやウィジェットをほぼ自由に配置でき、ソフトウェアレベルでNothingらしさを受け継いだ。最大6年間のアップデート(Android OSのアップデートは3年、セキュリティ更新は6年)を保証しており、長期使用も想定している。
OSにはAndroid 15をベースとしたNothing OS 3.1を採用。これまでのNothing Phoneシリーズと同様、ホーム画面ではタイルのようにアプリのアイコンやウィジェットが表示される
Phone (3a)の目玉機能の1つとして黒住氏が紹介したのが「Essential Key」だ。Phone (3a)のディスプレイに向かって右側面には、電源キーの下に新たに物理キーが追加され、利便性が向上した。
黒住氏は、「スマートフォンでスクリーンショットを撮影したり、通りすがりのカフェを覚えておきたいときに、カシャっとカメラで写真を撮ったり、(会話の内容を)忘れないようにボイスメモを残したり……」と、日常的にさまざまな方法で簡単に記録できるスマートフォンのメリットを挙げる一方、「記録を探すのが困難である」との指摘をした。
そんなときに「困らないように」という思いから新たに設計されたのが、Essential Keyキーだという。気になるコンテンツを見つけたときや、アイデアが浮かんだときにEssential Keyを押すと、端末内に情報が保存され、後から見返しやすくなっている。
Phone (3a)では、新しいアプリケーションとして、Nothing独自のAI機能「Essential Space」を搭載。先に挙げたユーザーの記録やアイデアを自動で整理し、提案や要約、アクションプランの生成までを行う“第2の記憶”として機能する。Essential Keyで記録保存したデータは、Essential Spaceアプリからも見返せる。
ニュースリリースでは、この機能について「Essential Space (early access)」と表記しており、さまざまな記録に素早くアクセスできる意味が込められていることが分かる。見た目や機能で大きな差別化を図りづらい多くのスマートフォンに対して、Nothingは「使いやすさ」でも勝負を挑んだ格好だ。
関連記事
Nothingが新スマホ「Phone (3a)」発売、楽天モバイルが限定色を独占販売 5万4800円から
Nothing Japanは4月8日、スマートフォンの新製品「Phone (3a)」の日本での取り扱いを発表した。楽天モバイルが限定カラーを独占販売する。背面パネルを従来のアクリルから硬質なガラスに変更し、カメラが2眼から3眼に進化した。「Nothing Phone (3a)」と「Nothing Phone (3a) Pro」登場 Proは望遠カメラ強化、新AI「Essential Space」も
Nothing Technologyは、予告していた「Nothing Phone (3a)」と、「Nothing Phone (3a)Pro」を発表した。カメラの構成が違い、Proはペリスコープ望遠カメラを搭載する。側面にはAI機能「Essential Space」のためのボタンがある。新色や謎のキーがある「Nothing Phone(3a)/(3a) Pro」にいち早く触れた 2モデルは何が違う?
Nothing Technologyが3月4日、最新スマートフォン「Nothing Phone(3a)」シリーズを発表した。モバイル展示会「MWC 2025」が開催されているスペイン・バルセロナで、いち早く実機に触れることができた。新たにEssentialキーが追加され、2モデルはカメラに違いがある。4万円台からの「Nothing Phone (2a)」は誰向けか Phone (2)との比較で分かったこと
英Nothing Technologyによる最新のスマートフォン「Nothing Phone (2a)」。LEDの「Glyphインタフェース」を活用し、着信や通知などが視覚的に分かるのが大きな特徴だ。価格は4万9800円(税込み)からだが、実機を体験して分かったメリットや、今後に期待したいことを考える。「Nothing Phone (2a)」発表 MediaTekの「Dimensity 7200 Pro」採用で、5万5800円から
英Nothing Technologyは3月5日(現地時間)に新型スマートフォン「Nothing Phone (2a)」を発表した。価格はメモリ12GB、ストレージ256GBのモデルで5万5800円(税込み)。出荷は3月末から行われる予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.