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「motorola edge 60 pro」は単なる“コスパよし”のスマホではない AIでカメラを大幅強化、Perplexity Proもお得に(1/2 ページ)

モトローラ・モビリティ・ジャパンは6月23日、スマートフォンのミッドレンジモデル「motorola edge 60 pro」、エントリーモデル「moto g66j 5G」を発表した。キャリア向けモデルを含めると4機種ある。「コスパのよさ」はそのままに「トレンドとなりつつあるAI体験」にも力を入れている。

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 モトローラ・モビリティ・ジャパンは6月23日、スマートフォンのミッドレンジモデル「motorola edge 60 pro」、エントリーモデル「moto g66j 5G」を発表した。キャリア向けモデルを含めると4機種ある。価格はedge 60 proが8万円を切る7万9800円(税込み、以下同)、moto g66j 5Gが3万4800円だ。


左から順にエントリーモデル「moto g66j 5G」と、ミッドレンジモデル「motorola edge 60 pro」

両モデルの背面

 edge 60 proは、モトローラ製品の中でも「プレミアムなセグメント」に位置付けられるedgeシリーズの最新モデルで、約5000万画素×2+約1000万画素のトリプル構成となるアウトカメラや、サイドフレームにかけて湾曲した6.67型有機EL(1220×2712ピクセル)ディスプレイ、MediaTek製の「Dimensity 8350 Extreme」、モバイルFeliCaを搭載。


ボディーカラーはいずれもPANTONEカラーで、PANTONE Dazzring Blue(ダーズブルー)/PANONE Shadow(シャドーグリーン)/PANTONE Calcite(カルサイトホワイト)の3種類を用意している

SoftBank向けモデルは「edge 60 pro」となる。外観にぱっと見で分かるような大きな違いはないとのことだが、SoftBank版ではPayPayなどのソフトバンク関連のアプリをプリインストールする

 同時発表のmoto g66j 5Gは、edge 60 proよりもランクが下で、「安価なスマートフォン」を求めるユーザーに向けたgシリーズの最新モデル。ソニーセミコンダクターソリューション製の「LYTIA-600」を採用した約5000万画素の広角カメラや、6.67型液晶(1080×2400ピクセル)ディスプレイを搭載する。

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ボディーカラーはいずれもPANTONEカラーで、PANTONE Dill(ディルグリーン)/PANTONE Black Oyster(ブラックオイスター)/PANTONE Gray Mist(グレーミスト)の3種類を用意している

Y!mobile向けモデルは「moto g66y 5G」となる。外観にぱっと見で分かるような大きな違いはないとのことだが、Y!mobile版ではY!mobile関連のアプリをプリインストールする

motorola edge 60 proとmoto g66j 5Gのスペック比較

 同日、テクニカルサポートグループ開発事業部長の伊藤正史氏が発表会場に登壇し、製品の説明を行った。プレゼンテーションで、今回は特にAIの機能を強化したことが示され、「コスパのよさ」はそのままに「トレンドとなりつつあるAI体験」にも力を入れていることが分かった。


edge 60 proを手にしたテクニカルサポートグループ開発事業部長の伊藤正史氏

AIでカメラの品質が向上したedge 60 pro ズームは最大30→50倍に

 伊藤氏は、edge 60 proを「美しいデザインにAI機能と耐久性を兼ね備えた、超急速充電対応のプレミアムスマートフォン」と言い表している。特に本モデルでは、AIの機能を複数備え、軸足を単なるコスパからAI体験へとシフトしていることがうかがえる。カメラ体験におけるAIの活用例の具体的な内容は次の通りだ。

  • moto AIによる写真補正エンジン(Photo Enhancement Engine):写真の最も明るい部分と暗い部分の比率を高め、ダイナミックレンジを向上させる処理をAIが行う。加えて、ズーム時の細かい部分のつぶれ補正や、暗い場所でのノイズ自動除去といった処理も行う
  • moto AIによる最大50倍スーパーズーム:edge 50 proは30倍のスーパーズームを可能にしていたが、edge 60 proでは倍率を高め、AIがズーム時の手ブレなどを補正する
  • シグネチャースタイル:ユーザーが好む写真(色味や明るさを編集した写真など)を、moto AIが事前にインポートすることで、そのユーザーの好みを学習し、それ以降に撮影する写真を自動で好みに合わせて補正。例えば、明るさや肌の色、服の色などを編集して登録しておくと、「ユーザーはこういう色味の写真が好きなんだね」とAIが判断し、以降は自動でカスタマイズする
  • グループショット:moto AIがカメラのファインダー内に複数人いることを判断すると、複数枚の写真をもとに「全員が目を開いている写真」に変換する。ちなみに、これはGoogle Pixel 9シリーズが先行している機能だが、同じことがモトローラ製品でも実行可能になった
  • ポートレートモード:moto AIが背景をぼかすモードを写真モードとは別に用意。焦点距離は24~85mmの間で段階的に設定でき、その設定に合わせてAIが被写体との距離に応じてダイナミックにボケをコントロールするため、プロ並みのポートレート撮影が可能だという

ズーム機能を利用して遠くの被写体を撮影する際もカメラ(ハードウェア)のみに頼らずにAIの力を借りる。ズーム時の手ブレなどを補正するなどして画質向上を図る

グループショットはGoogle Pixel 9シリーズが先行していた機能。同じことがMotorola製品でも実行可能になった

背景をぼかすのにもAIを活用している。焦点距離は24~85mmの間で段階的に設定できる

動く被写体をAIが判断→宙に浮いている写真を撮影

 動画撮影時に被写体や撮影者が動いている場合、AIが自動でクロップ角度や大きさをコントロールし、見やすく滑らかな動画に仕上げる「アダプティブスタビライゼーション」という機能を、折りたたみスマートフォン「motorola razr 50」シリーズから継承した

 edge 60 proは、「アクションショット」という新機能も搭載している。写真撮影時に被写体が動いているとAIが判断すると、AIが自動でシャッタースピードや明るさをコントロールし、ブレのない写真を撮影する。会場では、伊藤氏が動きの激しいダンサーを撮影し、きれいに撮影できるかを試した。

 ほんの一瞬の細かい動きも捉え、「人が宙に浮いている瞬間を撮影することも可能である」(伊藤氏)という。なお、この機能はシャッターアイコンを長押しするのではなく、シャッターを切った瞬間にAIが動作し、その“機敏さ”こそが一瞬を逃さないことにつながっているとのことだ。


edge 60 proでは、「アクションショット」という新機能を搭載。被写体の動きをAIが判断し、宙に浮いている瞬間を撮影できるとのことだ

撮影時のイメージ。プレゼンテーション後に実機展示コーナーにて撮影。一眼レフカメラでさえも、連写しなければ激しい動きの一瞬を捉えるのは難しい

 なお、モトローラ広報によると、moto AIの一部の機能は「motorola edge 50 pro」から搭載されているが、edge 60 proではよりAIの機能を増やしてブラッシュアップした。

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