モトローラのお手頃スマホ「moto g66j 5G」登場 防水/防塵性能をアップして3万4800円 おサイフケータイも使える:Y!mobileモデルもあり(スペック違い)
モトローラが、お手頃価格のスマートフォン「moto g」シリーズの新モデルを発売する。防水/防塵性能をアップしつつも、価格は据え置きとなっている。
モトローラ・モビリティ・ジャパンは6月23日、新型Androidスマートフォン「moto g66j 5G」を発表した。発売は7月10日を予定しており、公式オンラインストアの他、主要な家電量販店などを通して販売される。公式オンラインストアにおける販売価格は3万4800円だ。
本モデルは、ソフトバンクの「Y!mobile」ブランドからも「moto g66y 5G」として7月11日に発売される予定だ。
【訂正:18時30分】初出時、生体認証について一部に記載誤りがありました。おわびして訂正いたします
moto g66j 5G/moto g66y 5Gの概要
moto g66j 5Gとmoto g66y 5Gは、5月にグローバル発表された「moto g56 5G」の日本向けモデルで、「moto g64 5G」「moto g64y 5G」の後継となる。海外モデルと型番が違うのは「先代のg64からスペックが向上したにも関わらず、モデル名でスペックダウンしたように見えてしまう」という事情があるようだ。
基本スペックは海外モデルであるmoto g56 5Gとおおむね同様だが、日本独自の要素として「おサイフケータイ」(モバイルFeliCa)に対応した他、それに伴いボディー背面に「モバイル非接触IC通信マーク」が刻印されている。
ボディーカラーはいずれもPANTONEカラーで、PANTONE Black Oyster(ブラックオイスター)/PANTONE Dill(ディルグリーン)/PANTONE Gray Mist(グレーミスト)の3種類を用意している。海外モデルにあるPANTONE Dazzling Blue(ダーズブルー)は、日本向けモデルには用意されない。
左からPANTONE Gyay Mist/PANTONE Black Oyster/PANONE Dillの実機。日本向けモデルたるmoto g66j 5G/moto g66y 5Gにはモバイル非接触IC通信マークが刻まれているので、海外モデルとの見分けが用意だ
プロセッサ(SoC)はMediaTek製の「Dimensity 7060」を採用する。メモリと内蔵ストレージの容量は以下の通りだ。
- moto g66j 5G:メモリ8GB/内蔵ストレージ128GB
- moto g66y 5G:メモリ4GB/内蔵ストレージ128GB
両製品は内蔵ストレージの一部を仮想メモリとして利用できる「RAMブースト」に対応しており、最大で実容量の2倍(moto g66j 5Gは16GB、moto g66y 5Gは8GB)を割り当て可能だ。内蔵ストレージが足りない場合は、最大2TBのmicroSDXCカードを追加可能だ。外部接続端子はUSB 2.0 Type-Cで、最大30Wの超急速充電に対応する(充電アダプターは別売)。バッテリーはリチウムポリマー電池で、容量は5200mAh(定格値)となる。
本製品は3.5mmイヤフォン/マイクジャックも備えており、ここにイヤフォンを装着するとFMラジオも受信可能だ。イヤフォンがアンテナ代わりとなるため、スピーカーでFMラジオを楽しむ場合もイヤフォンをつないでおく必要がある。
ディスプレイは1080×2400ピクセルの6.67型液晶パネルで、リフレッシュレートは最大120Hzとなる。輝度は最大1000ニトだ。水ぬれ時のタッチ操作にも対応する。
アウトカメラは「広角(約5000万画素)」「超広角(約800万画素)」のデュアル構成で、メインとなる広角カメラにはソニーセミコンダクターソリューション製の「LYTIA-600」を採用している。先代と比べると超広角カメラのセンサー画素数が4倍になっていることも特徴だ。インカメラは約3200万画素のセンサーを搭載する。
生体認証は指紋(センサーは電源ボタンに設置)に対応している。
モバイル通信は5G(Sub6)/LTE/W-CDMA/GSMに対応しており、SIMはnanoSIMカードとeSIMのデュアル構成となる。Wi-Fi 5(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3にも対応する。
防水性能は、IPX8等級に加えてIPX9等級にも準拠した。防塵(じん)性能はIP6X等級となる。米国防総省の物資調達基準「MIL-STD-810H」に定める耐衝撃/耐環境試験のうち23項目に準拠している。
ボディーサイズは約76.26(幅)×165.75(高さ)×8.5(厚さ)mmで、重量は約200gとなる。
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