「OPPO Reno13 A」レビュー:4万円台で充実の機能を完備 ハイエンド級AI機能も魅力(2/3 ページ)
4万円台のスマホでもAI機能は妥協しない。OPPO Reno 13 Aは写真の人物消去や音声文字起こしなど、クラウド型AI機能を無料で利用可能。「AIが一部の人だけのものであってはならない」という同社の方針通り、エントリー層にもAI体験を提供する意欲作だ。
日常使いには十分なパフォーマンス
プロセッサのSnapdragon 6 Gen 1に対して、メインメモリ8GB、ストレージ256GBという構成だ。実際のパフォーマンスについては、アプリの切り替えの操作で2~3秒程度待たされる場面はあったが、日常使いにはおおむね支障ないと感じた。
Geekbench 6でのベンチマーク結果は、シングルコア883、マルチコア2274となった。これは同価格帯のGalaxy A54(シングルコア977、マルチコア2770)にはやや及ばないものの、2020年のミッドハイモデルであるGalaxy S20 FEに近い性能を実現している。
3DMarkのWild Lifeテストでは2555ポイント、平均フレームレート15.30FPSを記録した。全デバイスの上位29%という結果で、ミッドレンジとしては妥当な性能だ。テスト中の温度上昇も28℃から29℃と1℃程度に抑えられており、発熱制御は良好だ。ただし、本格的な3Dゲームをプレイする場合は、フレームレートが9~20FPSの範囲で変動するため、設定を調整する必要があるだろう。
ミドルウェアレベルでリソース管理が強めに行われているようで、バッテリー持ちとのトレードオフと考えれば妥当だろう。
優秀なバッテリー性能 どれだけ持続するか試した
本機はReno Aシリーズ最大容量となる5800mAhのバッテリーを搭載する。実測では、Xの連続使用で1時間あたり約12%の消費、Netflixでの動画視聴では1時間あたり約5.5%の消費となった。これは、Xなら約8時間、動画視聴なら約18時間の連続使用が可能という計算になる。スタンバイ時の電力効率も優秀で、SIMなし・Wi-Fi接続の待機状態で5日間充電なしで稼働し続けた。
発表会では「バッテリーを少し増やしてみました」という控えめな表現だったが、実際には前モデルから大幅な容量アップを実現している。ユーザーからの要望に応えた改良点の1つだ。ミッドレンジのプロセッサと大容量バッテリーの組み合わせにより、ハイエンド機では実現しにくい長時間駆動を達成している。
急速充電は独自規格の45W SUPERVOOCと標準規格の45W USB PDに対応し、約30分で1%から44%まで充電可能とされる。ただし、充電器は別売りだ。
手元にあったUSB PD 45W以上の充電器をいくつか接続してみたところ、電源オンの状態ではいずれも25~27Wでリンクした。実測では27Wで充電され、1%から80%まで約44分、100%までは約1時間20分かかった。45W対応とされているが、実際は27W程度での充電となり、5800mAhの大容量バッテリーということもあって急速充電としてはやや時間がかかる印象だ。
なお、4年後もバッテリー容量80%以上を維持する長寿命な設計となっている。一般的なスマートフォンのバッテリーは2~3年で劣化が目立ち始めるが、本機なら買い替えサイクルを延ばせる。環境への配慮という観点でも、長期間使用できる設計は評価できるポイントだ。
関連記事
4万円台「OPPO Reno13 A」6月26日発売 ハイエンド機と同等のAI機能、IP69防水やステレオスピーカーも
オウガ・ジャパンは6月19日、「OPPO Reno13 A」を発表した。OPPO Reno13 AはOPPOのロングセラーシリーズであるOPPO Reno Aの最新モデルで、OPPOのハイエンドモデルとほぼ同等の最新OPPO AI機能を搭載。26日に発売する。OPPOのAI戦略がAppleやサムスンと違う理由 8万円以下のスマホにもフル装備、ミッドハイ競争で優位に立てるか
OPPO(オウガ・ジャパン)が発表した新型スマートフォン「Reno13 A」と「Reno14 5G」には、「OPPO AI」という共通項がある。エントリーモデルからハイエンドまで共通のAIを載せ、それを広げていくのが同社の戦略だ。それぞれ性能が異なる端末にAIを搭載するため、OPPOはクラウド処理を選んだ。Y!mobileの新スマホ「OPPO Reno13 A」、発売後いきなり2年で5640円【スマホお得情報】
ソフトバンクは、Y!mobileオンラインストアで「OPPO Reno13 A(128GB)」を安価に販売中。「新トクするサポート(A)」を適用すると通常5万4720円(税込み、以下同)のところと2年間5640円になる。OPPOのスマホは全ラインアップにAI搭載へ クラウド活用で「価格の壁を打ち破る」、Googleとも緊密に連携
OPPO(オウガ・ジャパン)は6月19日、スマートフォン「OPPO Reno13 A」「OPPO Reno14 5G」など新製品4モデルを発表した。務取締役 河野謙三氏と営業推進部 プロダクトマネージャー 中川裕也氏が登壇。OPPOがAI技術をどのように捉え、ユーザーに対してどのように訴求していくのかなどが語られた。AIスマホ「OPPO Reno13 A」の作例は、暗所でも“笑顔が明るく映える”1枚に 専務取締役 河野氏がポスト
OPPO(オウガ・ジャパン)の専務取締役・河野謙三氏が、6月19日16時23分にある写真をポストした。AIスマートフォン「OPPO Reno13 A」で撮影した作例だ。その仕上がりは……?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.