5万円台の超ハイスペックスマホ、Xiaomi「REDMI K80 Ultra」はコスパの帝王だ:山根康宏の海外モバイル探訪記
最上位モデルである「REDMI K80 Ultra」は各社のフラグシップモデルに相当する製品です。
XiaomiのRedmiシリーズは、価格を抑えたコスパに優れたモデルが多数販売されていますが、その最上位モデルである「REDMI K80 Ultra」は各社のフラグシップモデルに相当する製品です。
ディスプレイサイズは6.83型で、リフレッシュレートは144Hz、最大輝度も3200ニトと高く、屋外でもゲーミング用途として十分な性能を発揮します。ガラスはゴリラガラスではありませんが、傷に強いタイプを採用しています。
高性能なモデルなのでゲーミング向けでもありますが、側面にはゲームボタンなどはありません。本体の形状は一般的なものであり、最近主流の角を出したスクエアな形状です。なお、本体の厚みは約8.2mm、重量は約219g。バッテリーは7410mAhと高容量で、100Wの急速充電に対応しています。ゲーム中に便利なバイパス給電にも対応します。
背面カメラは縦に2つと、目立った形状にはなっていません。約5000万画素の広角と約800万画素の超広角、プロセッサ性能を考えるとかなり低い性能です。REDMI K80 Ultraはゲームなど、高パフォーマンスなアプリケーションの利用を考えた端末であり、カメラ性能を求めるなら「Xiaomi 15」シリーズなど、上のモデルを買うべきなのでしょう。
背面の仕上げは天然の石材のようになっており、自然と最新のIT技術を融合させたような独特のものになっています。REDMIシリーズ最上位モデルだけあって、外観にも拘った製品になっているわけです。なお価格は2599元(約5万3000円)からと抜群のコストパフォーマンスです。
以下はグレーカラーのモデルです。スマートフォンを持っているだけでなんだか心が落ち着くような、そんな外観です。
プロセッサはMediaTekの最上位モデルとなるDimensity 9400+を搭載しています。生成AIの処理能力も高く、撮影した画像の加工もストレスなく行えます。また、XiaomiのAIアシスタントの利用ももちろん可能です。
カメラに関しては特筆すべき性能はありませんが、日々の記録を残すなら十分な性能です。望遠に関してもデジタル2倍程度なら十分な画質が得られます。なお、カメラベゼル部分にローレット処理を施すなど、ちょっとした遊び心も忘れていません。
カメラのUIはXiaomi共通です。望遠が無い分、画面内の表示もすっきりしています。静止画も動画も撮影後すぐにプレビューできますし、全体のパフォーマンスもストレスは一切感じません。
中国のXiaomiストアに行ってみると、REDMIシリーズの中でもこのK80 Ultraを求めに来るお客さんの数が多くみられました。やはりコスパの点では最高のモデルといえるのでしょう。REDMI Kシリーズは中国限定の販売となり、海外では同じターゲット層を狙ったモデルはPOCOとして出ています。世界中でコスパモンスターな製品を出すXiaomi、世界シェア3位の理由が分かる気がします。
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