Qualcomm、新フラッグシップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」発表 「Xiaomi 17」に搭載へ
Qualcommが新フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を発表した。まずは「Xiaomi 17」シリーズに搭載される。「Snapdragon 8 Elite」を第4世代と位置づけ、「Gen 5」で世代番号を整理し、分かりやすさを向上させる。
米Qualcommは9月15日(現地時間)、モバイル向けの新フラッグシップSoC(System-on-a-Chip)「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を発表した。昨年10月に発表した「Snapdragon 8 Elite」の後継に当たる。
間もなく市場に登場する予定で、中国Xiaomi(小米)のルー・ウェイビン社長は、9月中に発表予定のXiaomi 17シリーズで、このSoCを搭載することを明らかにしている。
QualcommはフラッグシップSoCの命名ルールについても説明した。「Gen 5」という表記は、プレミアム8シリーズプラットフォームの第5世代目であることを示すという。これは、同社が新しい単一桁の命名規則を導入して以来の世代番号となる。同社はフラッグシップSoCとしてこれまで「Snapdragon 8 Gen 1」「Snapdragon 8 Gen 2」「Snapdragon 8 Gen 3」「Snapdragon 8 Elite」を提供している。世代を飛ばしたように見えるが、Snapdragon 8 Eliteが実質的には「Gen 4」だった。今後の幅広いロードマップにおける他のモバイルプラットフォームでも「Gen 5」を採用していく予定で、これにより消費者やOEMが各製品の位置付けや発表時期を理解しやすくなるだろうと説明した。
同社は9月23日〜25日に開催予定の「Snapdragon Summit 2025」でこの新SoCを披露する計画だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Qualcommがミドルレンジ向け新型プロセッサ「Snapdragon 7s Gen 4」をリリース CPU/GPU性能が最大7%向上
Qualcommがミドルレンジスマートフォン向けの新型プロセッサ「Snapdragon 7s Gen 4」を発表した。先代比でCPU/GPUの性能が最大7%向上したことが特徴だ。
「Snapdragon 8 Elite」は何が進化したのか PC向けだったCPUコア「Oryon」採用のインパクト
Qualcommがモバイル向け最新プロセッサ「Snapdragon 8 Elite」を発表した。最大の特徴は、2023年にリリースされたPC向けSoC「Snapdragon X Elite/Plus」で採用された「Oryon(オライオン)」のCPUコアを、モバイル向けとしては初めて採用したこと。Efficiencyコアを廃して、どちらかといえば“高パフォーマンス”寄りの設計が行われている。
Qualcomm、CPUコア「Oryon」搭載の「Snapdragon 8 Elite」発表 AI機能を強化
Qualcommは、モバイル向けの新型SoC「Snapdragon 8 Elite」を発表した。「Snapdragon 8 Gen3」の後継に当たるが、世界最速のモバイルCPU”を謳う「Qualcomm Oryon」CPUを搭載し、AI機能を強化した革新的な製品としている。
Qualcommがウェアラブルデバイス用プロセッサ「Snapdragon W5/W5+ Gen 2」をリリース 衛星との通信にも対応
Qualcommが、ウェアラブルデバイス用プロセッサ「Snapdragon W5」シリーズの第2世代を発表した。Skylo Technologiesの衛星を使ったナローバンド通信(NB-NTN)に対応した他、メイン部を4nmプロセスとすることで消費電力を削減したことが特徴だ。
生成AIの処理も可能になった「Snapdragon 8 Gen 3」 スマホの競争軸は新たなステージに
Qualcommが、新技術を披露するイベント「Snapdragon Summit 2023」にて、Snapdragon 8 Gen 3を発表した。CPU、GPU以上にNPUの性能が向上し、生成AIの処理も可能になった。写真拡張やイラスト生成、チャットbotに暗所動画といった応用例も紹介した。

