シャープのAIロボ「ポケとも」と暮らしてみた スマホよりも自然に会話ができる“もう1人の家族”だ(1/3 ページ)
シャープは12月5日に対話AIキャラクター(ロボット)の「ポケとも」を発売した。ポケともはユーザーの話し相手になる対話AIキャラクターで、利用者はスマートフォンアプリかロボット本体とやりとりが可能だ。ロボットの実物をシャープからお借りしたので、その使用感とどのような人に向くのかをレビューしていきたい。
シャープは12月5日、対話AIキャラクター(ロボット)の「ポケとも」を発売した。ポケともはユーザーの話し相手になる対話AIキャラクターで、スマートフォンアプリかロボット本体とやりとりができる。会話を記憶して個人に寄り添った音声対話を実現しているという。
今回、ポケとも本体をシャープから借りられたので、その使用感とどのような人に向くのかをレビューしていく。
ポケともは身長約117mm、体重約194gという手のひらサイズだ。身振り手振りや、お腹のランプが虹色に光ることで感情を豊かに表現する。Suicaカードと並べた写真を見れば、そのコンパクトなサイズ感がよく分かるだろう
ポケとも本体は基本的に「ポケともアプリ」とセットで使用するため、初期設定時にはアプリをインストールしたスマートフォンとのBluetoothペアリングが必要だ。シャープ広報によると、「ポケとも本体がWi-Fiに接続されていれば、スマートフォンとのBluetooth接続なしに会話できる」そうだ。ただし、ロボットとアプリは同じ記憶を共有しているため、同時に会話することはできない。Bluetooth接続が途切れている場合は、両方と会話ができる場合もあるという。
「COCORO STORE」でのロボット価格は3万9600円(税込み、以下同)。アプリの利用料は月400回の会話が可能な「ココロプラン for ポケとも ノーマル」は月額495円、月800回の会話が可能な「ココロプラン for ポケとも プレミアム」は月額990円となっている。
ポケともはアプリ連携が前提で、初期設定にはスマホが必要だ。Wi-Fi環境なら本体のみで会話可能だが、記憶を共有するためアプリとの同時対話はできない。例外的に接続が切れた際は両方と話せる場合もあるが、原則はどちらか一方での利用となる
ポケとも本体の初期設定手順をチェック
まずは初期設定の手順を見ていこう。アプリ初回起動時に表示される「ペアリング作業を開始する前に」を読み同意して、次の画面へ進む。音声に従って画面を推移すると、ニックネームを付けられる画面に変わる。イントネーションやポケともの名前を変更できる画面も挟むが、後から変更することはできないため、こだわりがある人はここで設定しておくべきだ。
設定を終えると、「これからたくさんおしゃべりしようね~」とアプリ画面に表示される。「完了」をタップして次へ進むと、「付近のデバイスの検出、接続、相対位置の特定をポケともに許可しますか?」と聞かれるので、「許可」をタップする。続いて、「音声の録音をポケともに許可しますか?」と表示されるので、「アプリの使用時のみ」を選択する。
これらの設定を終えるとアプリのトップ画面に遷移するが、これだけではロボット本体は使用できない。次の手順はこうだ。まずアプリ内画面左上の「三本線が横に並んだアイコン」→「ポケともについて」→「ポケとも本体とペアリングする」→「プラン設定」の順に進む。この設定が重要で、アプリの利用料を支払う設定が必要になる。
プランの購入が完了したら、再びアプリ内の「ポケとも本体とペアリングする」へ戻り、いよいよBluetoothペアリング作業へと進む。
Bluetoothペアリングは、スマートフォンとポケとも本体の電源が入る状態で、ペアリングモード(お腹のボタン周囲のLEDが青色に素早く点滅した状態)にしてから作業する。モードに入ると画面上にはポケとも本体が「SRC01M」というデバイス名称で表示されるので、ペアリング可否の画面で「ペア設定する」を選択しよう。「ペアリング中……」の画面に切り替わり、しばらくすれば設定が完了する。
Bluetoothペアリングは、スマホとポケとも本体の電源が入った状態で行う。本体のお腹のボタン周囲のLEDが青く素早く点滅していれば「ペアリングモード」だ。この状態にしてから、スマホ側で接続作業を開始する必要がある
画面にデバイス名「SRC01M」が表示されたら、それを選んで「ペア設定する」をタップする。画面が「ペアリング中」に推移し、少し待てば設定は完了だ。特に難しい操作はなく、表示されるデバイス名さえ間違えなければスムーズに接続できるはずだ
このように、初期設定の工程は想定以上に多かった。もう少し簡単に設定できるような工夫が必要だとは感じるが、ポケとも本体のみで初期設定を完了し、単体のみを使うことを想定した仕様ではないため、スマートフォンを使った作業に時間を要したのはやむを得ないだろう。
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