シャープの新AIロボット「ポケとも」誕生秘話 「ロボホン」との違い、3万円台に抑えられた理由(1/3 ページ)
シャープは11月、日々の生活に寄り添い、感情を分かち合うAIパートナー「ポケとも」を発売する。シャープの公式「COCORO STORE」でのロボットの価格は3万9600円(税込み、以下同)、アプリの利用料は月額495円からとなっている。格安かつキャラ重視の理由は何か……?
シャープは、日々の生活に寄り添い、感情を分かち合うAIパートナー「ポケとも」を2025年11月に発売する。シャープの公式「COCORO STORE」でのロボットの価格は3万9600円(税込み、以下同)、アプリの利用料は月額495円からとなっている。
楽しいときやうれしいとき、そして寂しいときにも、いつもそばにいて話し相手となる存在を目指して開発された。第1弾は、その愛らしい姿からミーアキャットをモチーフにしたキャラクターが、ロボットとスマートフォン用アプリで登場した。スマートフォンアプリと連動することなどから、SIMには対応していない。
キャラクター重視の設計、愛らしさのある見た目はミーアキャットがモチーフ
まず目が行くのはキャラクターそのものの愛らしさだ。通信事業本部 モバイルソリューション事業統轄部 統轄部長の景井美帆氏によると、ミーアキャットをモチーフにした理由は、会話やコミュニケーションとの結び付きやすさからだという。さまざまなキャラクターをデザインした中で、最も愛着が湧くものとしてこのミーアキャット型が選ばれたそうだ。
製品の細部にも、シャープのこだわりがみてとれる。カメラは目ではなく口元に配置された。これは、キラキラしたつぶらな目を「機械的に見せないための配慮だ」(景井氏)という。口元のカメラは、首を振るとまるで話しているように見え、デザイン面でもメリットがあったという。マイクは目の下の泣きぼくろのような部分に、会話時に利用するボタンやLED、スピーカーは腹部にそれぞれ内蔵されている。
充電はUSB Type-Cケーブルで行うが、オプションで充電台も用意されている。スマートフォンアプリとの記憶共有については、同時に話しかけることはできず、どちらか片方としか会話ができない仕様となっている。
バッテリー容量について、景井氏は「開発中のため、正式にどれくらい持つかはお答えできない」としつつも、「基本的には家から外へ出て、帰宅するまで十分持続するように現在検討を進めている」という。バッテリーの種類は、リチウムイオンバッテリーのため、高温環境での使用や水場での使用は控えるのが望ましい。
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