「LINE教えて」はもう古い? Z世代が初対面でインスタを交換する納得の理由(2/3 ページ)
現代のZ世代にとってLINE交換は「重い」行為へと変化しています。彼らが初対面でLINEではなくInstagramを教え合う背景には、複数アカウントを使い分ける独自の防衛策と、距離感の測り方がありました。連絡先交換の変遷から、若者のリアルなSNS事情をひもときます。
Instagramは複数アカウントで気軽に運用
なぜLINEではなく、Instagramのアカウントを交換する(教え合う)のでしょうか。その理由を解き明かすには、Z世代がInstagramをどのように使っているのか把握しなければなりません。
Z世代のInstagram利用率は、サイバーエージェント「2025年Z世代SNS利用率調査」によると71.6%です。上の世代(54.5%)よりも高いことが分かります。
Instagramは「フィード」や「ストーリーズ」で友人と交流する以外に、「DM」(ダイレクトメッセージ)でメッセージを交わせます。24時間で消えるストーリーズには日常のちょっとした出来事も投稿しており、コメントするとDMとして相手に送られます。「このご飯おいしそう。どこ?」「それはね、〇〇だよ。ところでこの前、A子に会ったよ」というように、ストーリーズから会話が発展していくこともよくあります。
また、友人と交流するだけでなく、公式アカウントが発信する情報をチェックしたり、ショート動画「リール」でメイク法を学ぶなど、Instagramを開く機会もかなり多めです。もっとも使っているアプリで連絡を取る方が楽であることは間違いありません。
そんなに身近なInstagramなら、余計に初対面の人とつながることに抵抗を覚えそうですが、実はZ世代は「Instagramのアカウントを複数持つ」ことが当たり前なのです。
Studyplusトレンド研究所の調査によると、高校生が持つInstagramのアカウント数は1人当たり「2アカウント」が26%、次いで「3アカウント」が22%となっています。続いて1つしかアカウントを持っていない人が15.9%です。
複数アカウントを運用している人は、誰に見られても困らない「メインアカウント」、そして親しい友人とつながる「サブアカウント」、趣味でつながる「推し活アカウント」など、用途別にアカウントを切り分けています。
最近はメインアカウントを非公開にしている人も多く、名前やプロフィールのの記載は最小限にしています。例えば、名前は「み」と1文字にして、プロフィールには何も記さず、プロフィール画像もデフォルトのままだという人も少なくありません。
投稿も何も残さない、もしくは1、2件程度に留めており、一見したところ個人を知るための情報がほぼ分からないアカウントになっています。もはやInstagramでフォロワー数やいいね数を稼ぎたいという人はごく一部で、Instagramは自分の知り合いと深く交流するために使っているのです。
サブアカウントは仲が良い少数の人だけとつながるアカウントです。こちらはほとんど非公開になっており、素の自分を出せる場として利用しています。定期的にフォロワーを整理するなど、公開範囲を厳密に管理しています。
関連記事
Z世代がLINEの「送信取消は1時間以内まで」で困ってしまう理由 彼らが見いだしていた“他の用途”とは
2025年10月下旬から「送信から1時間以内」のメッセージにしか適用できなくなります。Z世代はどのようなことで困るのでしょうか。Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと
Z世代の間で、友達のInstagramを乗っ取る「遊び」が流行しています。推測しやすいパスワードで不正ログインし、DM盗み見や偽投稿を行いますが、これは「不正アクセス禁止法違反」となる犯罪行為です。被害を防ぐにはパスワード管理と二段階認証が不可欠。親子でリスクを話し合い、セキュリティ設定を見直すことが重要です。「つながりっぱなし」に疲れたZ世代の処世術 切れない人間関係は“ブロ削”する令和のコミュニケーション
フォロワーを整理することは「ブロ削」「ブロ解」と呼ばれています。ブロ削は「ブロックして(フォロワーから)削除」、ブロ解は「ブロックして(ブロックを)解除」の略です。若いiPhoneユーザーの間で「クリアケース」に人気が集まっている理由 すべては“推し”のために
若年層の間ではスマホを「推し色にする」という人も増えているそうです。推し色とは、自分が応援している推しのメンバーに割り当てられているシンボルカラーを指します。「メンバーカラー」や「メンカラ」とも言われます。Z世代は「食べログ」を使わないってホント? 飲食店を探す方法は
Z世代は飲食店をどう探す? 「食べログ」や「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」などのグルメサイトを挙げると、Z世代に驚かれてしまうかも。Androidが“エアドロ”に対応しても、若者のiPhone人気が衰えないと考えられる3つの理由 10代には変化の兆候も?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.