Z世代は「食べログ」を使わないってホント? 飲食店を探す方法は(1/3 ページ)
Z世代は飲食店をどう探す? 「食べログ」や「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」などのグルメサイトを挙げると、Z世代に驚かれてしまうかも。
「どこか料理のおいしいお店はないかな……?」というとき、あなたはどのサービスを使って飲食店を探すでしょうか。「食べログ」や「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」などのグルメサイトを挙げると、Z世代に驚かれてしまうかもしれません。
StoreProが2025年8月に行った「Z世代の飲食店選びにおけるSNSの影響力と活用実態」によると、飲食店を探す際に最もよく利用するSNSや媒体の第1位は「Instagram」(52.2%)で、続いて「TikTok」(15.3%)が多く、SNSを積極的に活用していることが分かります。「グルメサイト(食べログ・ホットペッパーグルメなど)」は、3位(9.8%)にとどまりました。
Instagramは、「渋谷に来たら食べたい店5選」「横浜デートに使いたい店」など、インフルエンサーや公式アカウントによるフィード投稿やリールが数多く投稿されています。何となくリールを眺めていたら、気になる飲食店を見つけることもあるでしょう。
Instagramには「地図検索」機能もあります。意外と知られていないのですが、Instagramアプリの「発見」タブを開き、右上にある地図ボタンをタップすると、地図上で飲食店や観光スポットを探すことができます。この機能は2021年6月に日本でローンチし、翌年グローバルに展開した日本発の機能です。
この機能によって、場所から見つけた飲食店の公式アカウントのページを開き、投稿や店舗情報を確認することができるようになりました。公式アカウントが対応していれば、予約に進むこともできます。
TikTokに関しても、グルメ情報がショート動画で紹介されています。キーワード検索すると、飲食店を紹介する動画やグルメ情報アカウントが表示されます。検索結果を見ると、TikTokのアルゴリズムによって好みのグルメ情報が表示されるようになり、より好みの飲食店と出会えるようになります。
実際にこうした動画を見ていくと、肉の柔らかさやケーキの断面、店内の雰囲気など、写真や文章では伝わりづらい印象をほんの10秒足らずで把握できます。
前述の調査でも、グルメサイトを使わなくなった理由として「雰囲気が伝わりづらい(18.0%)」「動画やSNSの方がリアルに感じる(16.8%)」「情報が古く感じる(16.7%)」といった理由が挙げられています。正確な情報を効率的に入手するためには、ショート動画での情報収集が最適だと考えているのでしょう。
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