「つながりっぱなし」に疲れたZ世代の処世術 切れない人間関係は“ブロ削”する令和のコミュニケーション(1/2 ページ)
フォロワーを整理することは「ブロ削」「ブロ解」と呼ばれています。ブロ削は「ブロックして(フォロワーから)削除」、ブロ解は「ブロックして(ブロックを)解除」の略です。
皆さんはSNSのつながりを整理したことはありますか。大抵の人はフォローしているアカウントを整理してタイムラインを読みやすくする程度だと思います。しかし、Z世代は自分の投稿を読むフォロワーもしっかり整理しています。
フォロワーを整理することは「ブロ削」「ブロ解」と呼ばれています。ブロ削は「ブロックして(フォロワーから)削除」、ブロ解は「ブロックして(ブロックを)解除」の略です。
ブロックしてからブロックを解除すると、自分のフォローと相手からのフォローが外れます。つまり、お互いにフォロー関係がなかった状態に戻ります。現在は、こちらからフォロワーを削除できる機能が用意されているのですが、以前はそうした機能がなかったため、わざわざブロックしたのちにブロックを解除していたのです。
フォロワーを削除しても、相手に通知が行くことはありません。そのため、相手が「いつの間にかフォローが外れている」と気付くかどうかになります。
もし相手がこちらのプロフィールを確認しても通常通りに投稿が見えるため、バグで外れたのか、ブロ削なのか分かりませんが、ブロックされるほど敵対視されていないことが分かって安心するでしょう。つまり、ブロ削すると、穏便なやり方で自分の投稿が相手のタイムラインに流れずに済むようになるのです。
Studyplusトレンド研究所が高校生を対象に行った調査によると、Instagramでフォロワーを整理する頻度として、1年に1回程度と答えた人が14.9%、半年に1回程度と答えた人は13.4%であることが分かりました。「整理しない」と答えている高校生も約半数いることから、誰もが整理するわけではないのですが、学年が変わるきっかけなどでフォロワーを整理しているのかもしれません。おそらく、女子の方がきめ細かく管理していると思われます。
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