眼鏡市場がスマートグラスを発表 “シャッター音の鳴る”カメラを搭載、「眼鏡店」の強みも生かす(2/2 ページ)
眼鏡市場を展開するメガネトップは2月2日、オリジナルのスマートグラス「Linse」「Linse Lite」の2機種を発表。「ガジェットとしてではなく、毎日かける眼鏡としてどういうものがいいか」という観点で開発した。店頭で知識のあるスタッフが使い方や注意点を説明した上、フィッティングまで行う。
眼鏡市場からスマートグラスを出す意義 フィッティングも徹底
スマートグラスは、デジタルデバイス、ガジェットを開発するメーカーが多くひしめき合う市場。あえてメガネトップがオリジナル製品を出すというニュースには驚きもある。
吉田氏は「眼鏡を長く取り扱ってきた中で、日本人の平均的な顔のサイズといったデータを持っており、女性もかけやすいサイズ、デザインといったノウハウがある」としている。実際にLinseでは、どんな日本人にもフィットする、売れ筋のデザインを採用したとのことだ。
デバイスメーカーと専門メーカーの競争という意味では、かつてのワイヤレスイヤフォン市場に近い。Appleに代表されるデバイスメーカーに加え、オーディオを専門に取り扱うメーカーがどんどんと市場に参入してきたことで盛り上がりを見せ、ワイヤレスイヤフォンの音質や接続性は年々向上していった。
そういう意味では、スマートグラス市場の盛り上がりには、眼鏡を専門的に取り扱ってきた企業の参入が必須であり、必然ともいえる。メガネトップにはこの一翼を担う企業として、2世代目以降の製品開発、長期的なサポートにも期待をしたい。
眼鏡専門メーカーならではのメリットとして、Linseは店頭で知識のあるスタッフが使い方や注意点を説明した上、フィッティングまで行い、納得した状態で購入してもらうことができるという。耳の高さや鼻の角度は千差万別であるため、しっかりとフィットした状態で渡すことを重視し、売りっぱなしにならないことが意識されている。
標準ではLinse、Linse Liteともにサングラス風の色付きレンズが付いているが、有料で度付きレンズやクリアレンズ、他の色付きレンズへと変更できる。視力測定や好みのレンズの選択などを一気通貫で行えることも、眼鏡市場でスマートグラスを販売する大きなアドバンテージだ。
店頭での説明やフィッティングにこだわるため、Linse、Linse Liteともにオンラインでの販売はなく、眼鏡市場130店舗での取り扱いのみとなる。なお、130店舗では2月6日から店頭に並べられるため、実機の感触を確かめられるようになる。
眼鏡市場の店頭へは、デバイスへの関心が高いユーザーというより、普通の眼鏡を探している人の来店が多く、ミドル層以上の顧客が多い。早田氏は「ミドル層だけでなく、ガジェットに興味関心の強い、新しい顧客層も開拓していきたい」と話している。
また、一般的な眼鏡と違う性質を持つデバイスであるため、専用の保証も用意。購入後1年間、商品の不具合や自然故障は無償交換、修理対応の対象となる。
関連記事
耳をふさがないオープンイヤー型オーディオグラス「OWNDAYS CONNECT」発売 1万6000円
オンデーズは、1月22日に耳をふさがないオープンイヤー型オーディオグラス「OWNDAYS CONNECT」を発売。フレームのテンプル部分にスピーカーとマイクを内蔵し、音楽再生や通話など日常使いに最適化したという。Xiaomi、薄型軽量オーディオグラス「Mijia Smart Audio Glasses」発売 5重浄化の空気清浄機も
Xiaomiは、1月15日に「Mijia Smart Audio Glasses」「Mijia スマート空気清浄機 6」を発売。1月31日までにMijia スマート空気清浄機 6を購入すると「Xiaomi 卓上ヒーター」をプレゼントする。2Dを3Dに変換できるARグラス「XREAL 1S」発表 モバイルバッテリー「XREAL Neo」も
XREALは、ARグラスのエントリーモデル「XREAL 1S」の予約販売を開始。同社開発チップ「XREAL X1」を搭載し、AI空間コンピューティング計算が2Dコンテンツを解析して3Dに変換する。“普通のメガネ”を目指したスマートグラス「Even G2」発売、リアルタイム翻訳や会話サポートも 9万9800円
Even Realitiesは11月19日、ディスプレイ付きスマートグラスの新モデル「Even G2」および専用アクセサリーのスマートリング「Even R1」を国内発表した。普通のメガネと同様の装着感を目指した。リアルタイムでの翻訳や、テレプロンプト機能、ナビゲーション機能などに対応している。スマートグラス「XREAL」ユーザーが「Rokid」に浮気した理由 実機比較で分かったこと
「メガネのように軽くて、かければ目の前に大画面」──このような製品が増えている。筆者は「XREAL Air 2 Pro」ユーザーだが、Android TV搭載デバイスの「Rokid Station」、スマートグラス「Rokid Max」に浮気しそうだ。なぜそう感じたのか、実機を交えてレビューする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.