「乗車中はモバイルバッテリーを使用しないで」と台湾地下鉄MRT 場合によっては損害賠償請求も辞さない
台湾の「台北MRT(台北地下鉄)」は、昨今の国内外における鉄道車内でのモバイルバッテリー発火事故を受け、新たな安全対策と利用者への呼びかけを実施している。1月16日夜、板南線の車内で旅客が所持していたバッテリーから発煙し、車内の消火器で対応したものの乗客が避難する騒ぎとなった。日本の東京地下鉄日比谷線でも21日午前に同様の事故が発生しており、これらを受け同社は全117駅に緊急対応用具を配備した。
台湾の「台北MRT(台北地下鉄)」は、昨今の国内外における鉄道車内でのモバイルバッテリー発火事故を受け、新たな安全対策と利用者への呼びかけを実施している。1月16日夜、板南線の車内で旅客が所持していたバッテリーから発煙し、車内の消火器で対応したものの乗客が避難する騒ぎとなった。日本の東京地下鉄日比谷線でも21日午前に同様の事故が発生しており、これらを受け同社は全117駅に緊急対応用具を配備した。
台北MRTは乗客に対し、駅構内や車内などの捷運システム内への立ち入りに際して、モバイルバッテリーの使用を控え、適切に保管するよう求めている。現在、台湾の軌道事業では持ち込み自体は禁止されていないが、変形や異常発熱がある製品は持ち込まないよう警告した。仮に使用や保管の不備によって火災などの公共の危険を生じさせた場合、法に基づき責任を追及し、損害賠償を請求する方針を明確に示している。
万が一のリチウム電池による熱暴走に備え、消防専門家の指導に基づいた物理的な対策も講じられた。発火したバッテリーを冷水に浸して冷却し、再燃を防ぐ手法を採用するため、全駅に鉄製のバケツ、トング、耐熱手袋、ペットボトル入りの水を配備している。現場の駅係員は発煙や発火が確認され次第、これらの用具を用いて初期消火にあたるとともに、警察や消防への通報を行う。
台北MRTは国の安全基準に適合した製品の使用を推奨し、運行遅延や他の旅客への被害を防ぐため、電子機器の状態に常に注意を払うよう呼びかけている。
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