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Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト(2/2 ページ)

Googleは台湾にあるハードウェア研究開発拠点と各種ラボの内部を公開した。同拠点はサプライチェーンとの密接な連携を強みとし、Pixelシリーズの設計から検証までを担う。 Pixel 10 Pro Foldのヒンジ開発や過酷な耐久試験などの現場を見ることができた。

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オーディオラボでは通話時のノイズ低減をチェック

 「オーディオラボ」では、マイクやスピーカーのテストを実施。スピーカーからさまざまな環境のノイズを発生させ、通話時にそれがきちんとキャンセルされているかどうか、その状況下でPixel 10シリーズに搭載された「マイボイス通訳」が動作するかといった試験を実施している。


周囲のスピーカーから自然に近いノイズを発生させ、その環境下で通話ができているかをテストしている

さらに、その環境下でマイボイス通訳などの機能が動作するかもテスト項目に含まれていた

 オーディオラボには無響音室も設置されている。中では、人の顔と手、腕を模した機械が設置されており、角度を徐々に変えながら耳に当て、正常にマイクが音を拾うかどうかやスピーカーの音を聞き取れるかといったテストしている。また、別の無響音室では、Pixelを回転台の上に乗せて回転させ、オーディオズームの機能を測定している。


無響音室に設置された通話用の装置。手が動き、端末の角度がさまざまに変わる。通話時の持ち方は人それぞれになるため、幅広いポジションで検証をしているという

回転台に乗せて、オーディオズームのテストを実施しているところ

ロボットアームがセンサーの動作をテスト

 さらに、センサー類のテストや、その試験自体の自動化を考案、検証する「通信・センサーラボ」も設けられている。ここでは、ロボットアームがタッチパネルで文字を入力して正常に動作するかどうかを確認したり、ジャイロセンサーなどが動作するかどうかを確認したりといったテストが行われている。

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 それらの試験装置を3Dプリンタで自作し、ロボットアームが端末を運んでテストを自動化するための実験を実施。正式採用されたものは、工場などにも導入するという。Bluetoothで測定した距離が正しいかどうかをチェックする装置もこのラボに導入されている。


ロボットアームが端末をつかみ、それぞれのセンサーを測定する装置まで移動させる。これは、テストを自動化するための試作だという

タッチパネルを押下するマシンで、正常に反応し、文字入力できるかどうかをテストしている

こちらは、Bluetoothで距離が正常に測定できるかどうかを検証する装置。端末を移動させながら、実測値と比較を行える

 Googleというと、ネット企業としてのイメージが強いが、Pixelシリーズの投入以降、特にHTCの開発部門を買収して以降は、ハードウェア開発にも注力している。大規模な台湾の研究開発拠点や、取材したラボは、その本気度を表しているといえそうだ。廉価モデル「Pixel 10a」のティーザーも公開された中、Googleの次の一手に注目が集まる。

(取材協力:Google Japan

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