5.3型の小型スマホ「Mode 1 Pocket」を試す 唯一無二のサイズ感、サブ機での運用が最適か(2/2 ページ)
スマートフォンの大型化が進む中、P-UP Worldから5.3型液晶を搭載した小型のMode 1 Pocketが登場した。iPhone miniシリーズと同等のサイズ感を実現しており、152gの軽量ボディーと高い携帯性が最大の特徴である。SoC性能やバッテリー容量、FeliCa非対応などの制約はあるが、コンパクトさを重視する層には貴重な選択肢となる。
性能と使い勝手を検証 サブ機としての運用が現実的か
SoCは、ミッドレンジの「MediaTek Helio G99」を搭載。2022年に発表されたSoCであり、広く採用されている実績はあるものの、現在の基準で言えば性能は控えめだ。実際の操作感としても、アプリの起動や動作にもたつきを感じる場面があり、ヘビーな用途には向かないだろう。また、おサイフケータイ(FeliCa)にも非対応となっている。
Geekbench 6の結果は、シングルコア「724」、マルチコア「1984」。3DMark Wild Lifeは「1240」というスコアだった。参考までに、MediaTekのDimensity 8350 Extremeを備える「arrows Alpha」のベンチマークスコアは、Geekbench 6はシングルコア「1387」、マルチコア「4440」で、3DMark Wild Lifeは上限に達してスコアが出なかった。準ハイエンドスマホと比べると約50%程度の性能といえる。
こうしたスペックを踏まえると、スマートフォン初心者向けの端末というよりは、ある程度スマートフォンの特性を理解しているユーザーが、通話やSNS専用のサブ機として割り切って使う端末といえる。
バッテリー持ちと充電仕様をチェック
バッテリー容量は2900mAhと、本体サイズに合わせて小さめだ。公式スペックに駆動時間の記載はないが、YouTubeの連続再生を試したところ、1時間で約20%のバッテリー消費となった。単純計算で連続再生時間は約5時間程度となるため、1日中フルに活用するのは難しいかもしれない。なお、PCMarkのバッテリーテストでは、9時間1分という結果になった。
充電に関しては、USB Type-Cポート経由で5V/2Aまたは9V/2Aの入力に対応。急速充電には対応しておらず、充電速度の速い最新機種と比較すると、満充電までの時間が長く感じる。なお、Qi互換のワイヤレス充電(最大7.5W)には対応している。
まとめ:唯一無二のサイズ感に価値を見いだせるか
コンパクトで持ち運びやすいMode 1 Pocketだが、前述の通り、これ1台で全てをこなす万能機ではない。処理性能は高くなく、バッテリー容量も心もとない。FeliCa非対応でおサイフケータイも使えない上、5G通信にも非対応だ。
通信周りでは、Nano SIM×1、eSIM×1のデュアルSIM(DSDV)に対応しているものの、ドコモおよびauの回線を用いたeSIMには非対応。また、au回線での2回線同時利用ができないという点には注意が必要だ。
それでも、このコンパクトさは他にはない大きな魅力だ。近年の大型化した端末に疲れを感じている人、カバンからの出し入れを煩わしく感じている人、そしてとにかく小さい端末を愛する人にとっては、検討に値する有力な選択肢となるだろう。
(製品協力:P-UP World)
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