インタビュー

3キャリアに聞く「Galaxy S26」戦略 「月1円」のソフトバンク、3年ぶり参戦の楽天、16周年のドコモ(2/3 ページ)

サムスンはGalaxy S26シリーズを発表し、国内では主要4キャリアによる同日発売が初めて実現する。各キャリアは月1円販売やARPU向上、長年の信頼関係などで顧客獲得を狙う。実店舗でのアンバサダー活用や若年層への訴求を通じたハイエンド市場の活性化が期待される。

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楽天モバイルは3年ぶりのGalaxy Sシリーズ ハイエンドスマホでARPUを上げる

 続いて話を聞いたのは、「Galaxy S23」以来、約3年ぶりにGalaxy Sシリーズを販売する楽天モバイル。1000万契約を超えたのを機に、同社はハイエンドモデルの販売も本格化していくという。取材には、楽天モバイルのデバイスビジネス部 デバイス販売課 シニアマネージャーの溝口雅紀氏と、同ヴァイスシニアマネージャーの内田有喜氏が応えた。


楽天モバイルの溝口氏(右)と内田氏(左)

―― 久々のフラグシップモデルですが、なぜ取り扱うことになったのでしょうか。

溝口氏 Galaxyに関しては、われわれの独自調査でもユーザーニーズが高いことが分かっていました。また、直近でわれわれは若年層のお客さまが非常に増えています。そういった方々のニーズに応えるため、採用を決めました。

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―― 楽天グループの決算では、三木谷(会長兼社長)さんが、ハイエンドモデルを増やしてデータ量の多い若年層を獲得し、ARPUを上げていくというようなお話をされていました。そこにピッタリ合っているということですね。

溝口氏 おっしゃる通りです。


楽天グループの決算では、ハイエンドモデルを増やしていくことが示唆されていた

―― ラインアップにGalaxyがないことに対して何か声が挙がっていたのでしょうか。

溝口氏 非常に多かったですね。そういった声がわれわれのクルーに多く入っていて、そこからの要望がありました。そういったことも、販売の決め手になっています。

―― なぜこのタイミングだったのでしょうか。

溝口氏 昨年1000万回線の達成が目標になっていたので、結果として、よりSIMの獲得に効率的なものを選んでいたところがあると思っています。今回、Galaxy Sシリーズによってハイエンドのお客さまをより囲い込んでARPUを上げていく。来るべきタイミングが来たと思っています。


2025年の1000万契約突破が節目になり、戦術を徐々に変えていることがうかがえる

―― 3モデルともハイエンドですが、楽天モバイルの中では高い方になります。何か買いやすくするような工夫はありますか。

内田氏 価格については一括価格と超トクプログラムを用意しています。価格的には超トクプログラムを利用される方が多くなると思いますが、今回、Galaxy S26は月々1990円からご用意しています。S26+は1000円高い2990円、S26 Ultraはさらに1000円高い形です。合わせてMNPであれば、1万ポイントバックがあり、実質価格でいうと3万円後半からになるので、料金プランと合わせてかなり手に取っていただきやすくなると思っています。

―― Galaxyを扱う上で、プロモーションやスタッフの教育などの準備をしているようなことはありますか。

溝口氏 今回はサムスンさんにご協力いただき、教育も店舗クルー向けに実施しました。今回、展示する店舗が50店舗あり、そちらには専用の什器を置いて実際にお試しいただけるようにしていきます。

―― 今、楽天モバイルさんの店舗ではNothingのコーナーがかなり充実していますが、その辺は併存していく形でしょうか。

内田氏 Nothingのコーナーがある店舗と、サムスンのコーナーがある店舗、この2つをメインにしていこうと思っています。今回の新製品も3機種の展示は50店舗ですが、販売自体は全店舗で行います。また、無印のS26に関しては、かなり幅広い店舗で展示していきます。

―― 店舗数は今、全部でいくつぐらいなのでしょうか。

溝口氏 今は1600ほどです。

―― 3モデルの中で一番ニーズが高いのは無印のS26でしょうか。

溝口氏 われわれの見立てではそうです。

―― 期待している新機能はありますか。

内田氏 やはりAIには期待しています。各社力を入れているところはありますが、ここまで生活の中で幅広く展開されるものはないので、サムスンと一緒に広く展開していきたいと思っています。あとはS26 Ultraのディスプレイですね。


Galaxy AIに注目しているという楽天モバイル。写真は新機能のNow Nudge

―― 他社からMNPでユーザーを取ってきやすい端末というようなことはありますか。

溝口氏 あると思っています。他のキャリアでも多くのユーザーがいらっしゃいます。われわれのネットワークで、他社のGalaxy Sシリーズをご利用いただいている方も一定数います。そういったリテラシーの高い方以外も、われわれ店頭に来ていただければお買い求めいただけるようになることもあり、MNPにも踏み込んだ施策をしています。期待値は非常に高いと考えています。

―― 今回Galaxy AIに入った通話スクリーニングなどが、Rakuten Linkだと使えないと思います。その辺はどうでしょうか。

溝口氏 いろいろなお声をいただいているのは認識しているので、鋭意検討をしています。

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