UQ mobile、「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」加入ならau Starlink Directが無料に
KDDIと沖縄セルラー電話は、UQ mobileの特定プラン利用者に対し、衛星通信サービス「au Starlink Direct」を無料で提供すると発表した。2026年5月利用分から、月額料金の負担なしで衛星とスマートフォンの直接通信が可能になる。山間部や島しょ部などの圏外エリアでも、空が見える場所であれば連絡手段を確保できる。
KDDIと沖縄セルラー電話は、携帯電話サービス「UQ mobile」の利用者向けに、衛星通信サービス「au Starlink Direct」を無料で提供する。対象となるのは、「コミコミプランバリュー」または「トクトクプラン2」を契約している個人ユーザーだ。2026年5月の利用分から、これまで有料だった専用プランの月額料金を無料にする。
今回の施策により、対象プランの利用者は「au Starlink Direct専用プラン+」を月額0円で利用できる。このプランには、メッセージの送受信や位置情報の共有、緊急地震速報の受信機能が含まれている。さらに、通常のエリアで利用可能な1GBのデータ通信も付帯しており、ユーザーは追加の金銭的負担なく衛星通信を体験できる。
au Starlink Directは、スマートフォンがStarlink衛星と直接通信する仕組みを採用している。従来の地上基地局ではカバーしきれなかった山間部や島しょ部など、空が見える場所であれば日本全土での通信が可能だ。現在は面積カバー率が約60%にとどまっているが、このサービスを活用することで、残りの4割のエリアも補完する。
対象プランの利用者は、特別な手続きをすることなく自動的に無料化の対象となる。今後は専用プランに別途加入しなくても、標準サービスとして衛星通信を利用できる体制を整える方針だ。KDDIは、日常のレジャーだけでなく、災害時や緊急時の連絡手段としても衛星通信の普及を急ぎ、ユーザーの利便性と安全性を高めていく。
このサービスは他社回線の利用者も有料で契約できるが、UQ mobileの特定プラン契約者には圧倒的な優遇措置を取る。具体的には、4カ月目以降に発生する550円の月額料金を完全無料にする形だ。これにより、高機能なプランを選択するメリットを明確にし、宇宙を介した通信ネットワークを身近なものへと変えていく狙いがある。
衛星通信は専用のアンテナや機器を必要とせず、手持ちのスマートフォンでそのまま利用できる点が最大の特徴だ。メッセージ送受信に加え、AI相談機能や対応アプリでのデータ通信も提供する。KDDIは通信環境の整備が困難な場所をゼロにするため、今後も衛星通信技術を活用したネットワークの拡張を継続し、サービスの質を向上させる。
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