絵文字の「合掌」はハイタッチ?お祈り? それとも…生みの親による自称“素人回答”がネットで話題に(2/2 ページ)
最近、SNSなどのネット上で合掌の絵文字が本来どんな意味を持つのかが話題になりました。この疑問に対し、絵文字の開発者である栗田穣崇氏が自ら直接回答して反響を呼んでいます。本記事では、ネットで巻き起こった絵文字論争の経緯や栗田氏の解説、さらにドコモ絵文字の歴史とその終焉について解説します。
栗田氏が開発に深く関わり、一時代を築いたドコモ絵文字
栗田氏が開発したドコモ絵文字の存在は忘れてはなりません。1999年にiモード普及とともに登場し、日本のモバイル通信に革新をもたらしました。開発期間は構想数カ月、制作は1カ月足らずで、その驚異的スピードで約200種類の絵文字が誕生します。当時は縦横12マスの限られたドット絵で表現する必要があり、最初に描かれたのは傘、次いでハートでした。恋人とのやりとりで「語尾に『ハート』がつけばポジティブな印象になる」と実感したのが開発動機です。
海を渡り、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵
絵文字文化は世界へ羽ばたきました。2010年にUnicodeに採用されEmojiは世界共通語に定着します。その価値は高く評価され、2016年には歴史的デザインとしてMoMAに収蔵される快挙を成し遂げました。日本発の文化が世界に与えた影響の大きさを物語っています。
26年の歴史に幕…提供終了と栗田氏の思い
ドコモ絵文字も、時代の流れとともに役目を終えます。NTTドコモは2025年5月21日、同絵文字を同年6月下旬以降発売機種から順次終了すると発表しました。
親しまれた絵文字の終焉に、ネットでは「四半世紀の間お疲れさまでした」「時代が終わった」と惜しむ声があふれました。栗田氏もXで万感の思いを込めたコメントを発表しています。
ドコモ絵文字を世の中に送り出してから26年 auとの絵文字統合でリファインしてからも 13年…役目を十分に果たしたというか、むしろ遅すぎるくらい…長い間お疲れさまでした!
1カ月で作られたドット絵は、四半世紀にわたり人々の感情を彩り世界のコミュニケーションを変えました。今回の話題も、絵文字がいかに生活に根付いているかを証明する出来事といえます。
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まさか1カ月弱で作ったものが26年残るとは思わなかったよね──。NTTドコモが5月21日、独自の「ドコモ絵文字」を終了すると発表した後、絵文字開発者の栗田穣崇氏がXでコメントした。栗田氏は1997年からNTTドコモの携帯電話向けネットサービス「iモード」や絵文字の開発に関わった。「ドコモの絵文字が見づらい問題」を考える なぜ、今のスマホにそぐわないのか
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