「Pokemon GO Fest 2026:東京」のモバイル通信は快適だった? 初対策の楽天モバイルがピーク時に“最速”も記録(1/2 ページ)
「Pokemon GO Fest 2026:東京」が臨海副都心で開催され、4日間で過去最多の11万5000人が参加した。イベント会場で4キャリアの通信品質を測定したところ、各社の入念な対策によって快適にプレイできた。初参加の楽天モバイルがスーパーメガレイドで最速を記録したことも印象的だった。
「Pokemon GO(ポケモンGO)」の大型イベント「Pokemon GO Fest 2026:東京」が5月29日~6月1日に開催された。今回は東京都の臨海副都心エリアがメイン会場となり、Nianticによると、4日間で過去最多となる11万5000人が参加したという。
それだけに気になるのが、通信回線の品質だ。メイン会場が複数の公園にまたがり広大になったとはいえ、これだけのトレーナーが集まるとトラフィックも膨大になる。そこで、イベントメイン会場で4キャリアの通信品質をレポートするとともに、各社がどのようなネットワーク対策を行ったかも聞いた。
筆者は5月29日の午前の部に参加し、午前1回、午後2回に渡って通信速度を測定するとともに、実際に4キャリアでポケモンGOをプレイした。今回はiPhone 17 Proを使い、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの回線で通信速度測定を実施。auはpovoの使い放題トッピング、ソフトバンクはY!mobileを使用している。速度測定には「Speedtest by Ookla」アプリを使用した。
なお、いずれのキャリアも5G NSAによる通信で試した(ドコモは5G SAには申し込んでおらず、Y!mobileとpovoは5G SAには未対応、楽天モバイルは5G SAを提供していない)。
2026年の通信対策では、大きく改善された点がある。2025年まで、国内で開催されたPokemon GO Festでネットワーク対策を行っていたのは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社だけだったが、2026年には楽天モバイルも対策することが決定した。4キャリアでどこまで快適に通信できたのか、結果を見ていこう。
4キャリアとも快適に通信 スーパーメガレイドでは楽天モバイルが最速
まず、10時22分~38分に、セントラル広場で測定した。ここは「GOロケット団の隠れ家」に設定されており、障害物も少なく見通しのいい場所だ。開始直後は、多くのトレーナーがお台場海浜公園や潮風公園を訪れていたのか、人はまばらだった。
通信が特に速かったのがauとソフトバンクで、auは下り400~600Mbps台、ソフトバンクは下り300~400Mbps台の速度が出た。また、auは上りも50~70Mbpsと速かった。ドコモはややムラがあったが、下り100Mbps前後だった。気になる楽天モバイルは、下り10~30Mbps台と4キャリアの中では遅めだが、従来のイベントでは下り1Mbpsも出なかったことが大半だったので、大きな進歩だ。
続いて、13時45分~13時55分に潮風公園で計測した。この時間帯は、最大のイベントであるメガミュウツーX・Yのスーパーメガレイドが開催されており、モバイル回線のトラフィックもピークを迎えていたはず。筆者の周囲にも、スーパーメガレイドに参加すべく、多数のトレーナーが集結していた。
そんな中で速度測定をしたところ、下りは楽天モバイルが600~700Mbps台で最速で、上りも40~70Mbps台と好調だった。楽天モバイルは、過去のGO FestではポケモンGOのアプリ起動もままならないほど苦戦していたが、今回は最もトラフィックの負荷がかかる時間帯に最速ということで、見事に汚名返上を果たした。次いでソフトバンクも下り500~600Mbps台と速かった。ドコモは唯一下り100Mbpsを割ってしまったが、数十Mbpsは出ていたので問題ないレベルだろう。
その後、16時から午後の部に切り替わった後、16時50分~16時59分にお台場海浜公園にて測定した。セントラル広場から台場駅付近の歩道、お台場海浜公園にかけては常に多くのトレーナーが移動しており、かなりの混雑ぶりだった。ここではドコモが好調で、この日最速の下り892Mbpsを記録し、上りも100Mbps以上出ていた。auとソフトバンクも下り数百Mbps、上り100Mbps以上出ており、お台場海浜公園は重点的に対策していたことがうかがえる。楽天モバイルも下り100Mbps前後は出ており好調だった。
筆者はiPhone 17 ProのデュアルSIMも利用しつつ、4キャリアの回線を適時切り替えて利用していたが、ポケモンの捕獲はもちろん、レイドバトル、スーパーメガレイド、ロケット団とのバトルなど、ゲーム全般で遅延を感じたことはほぼなく、通常時と同じように快適にプレイできた。
各会場の地形に合わせて「過去最大」の対策を実施
Niantic ライブイベントマネージャーの三宅那月氏によると、今回は4つの公園や広場に会場が分かれており、地形が異なることから、地形に合わせた対策を行ったという。例えばシンボルプロムナード公園はコンクリートの地面が多くを占める一方で、その他の公園は緑があふれ、起伏もあるため、「小回りの利く可搬型のアンテナを例年より多く導入している」と同氏。「地形に合わせた対策は、恐らく過去最大で、通信会社さんがお持ちのものはほぼ全部出していただいた」(三宅氏)
セントラル広場と潮風公園、プロムナード公園を中心に4キャリアの移動基地局車が見られた。また、プロムナード公園の通りなど、人通りは多いが移動基地局車の設置スペースが限られる場所では、Wi-FiスポットやStarlinkの衛星通信アンテナも設置し、広大なエリアで通信が途切れないよう対策していた。
参考までに、イベント会場を後にしてから、ゆりかもめで新橋駅に着いた際、改札付近でも通信速度を測ってみた。行きと帰りともに、ゆりかもめ新橋駅は混雑しており、乗り換え先の新橋駅では多数の乗客が行き交っていた。新橋駅付近はイベント専用の対策を行っていたわけではないが、通常のトラフィック対策がどれほどかが分かる。
ここではソフトバンクが最も安定しており、下り80Mbps台~100Mbps台が出ていた。auも2回目で100Mbpsを超えていた。ドコモは1回目と3回目が10Mbps台だったが、2回目ではこの場所で最も速い224Mbpsを出した。楽天モバイルも最高で下り最大56.9Mbpsが出ており安定していた。
関連記事
「Pokemon GO Fest 2026:東京」熱戦レポート:1000人レイドに大興奮、「メガミュウツーX・Y」討伐に驚きの仕掛けも
Nianticは東京臨海副都心と東京都全域で「Pokemon GO Fest 2026:東京」を開催した。初の「スーパーメガレイド」では、1000人以上が共闘してメガミュウツーX・Yに挑む新演出が導入された。周知不足や既出ポケモンの多さに不満も残るが、都内全域を生かした設計と安定した回線で快適なイベントとなった。「Pokemon GO Fest:東京」は楽天モバイルも対策 目玉の「ミュウツー」は古参ファン“胸熱”な登場に?
2026年5月にお台場周辺で「Pokemon GO Fest:東京」が開催され、4つのメイン会場が決定した。今回は楽天モバイルを含む4キャリアが通信対策に協力し、臨海副都心エリアの混雑緩和や増強に注力する。目玉のミュウツーについては、古参ファンも驚く「胸熱」な演出での登場が示唆されており期待が高まる。「ポケモンGO」大阪イベントでスマホの通信はどこまで快適だった? 1キャリアだけ厳しい結果に、その理由は?
5月30日に参加した「Pokemon GO Fest 2025:大阪」で、4キャリアの通信速度を測定した。12時台から17時台に掛けて、3回に分けて測定した。1キャリアだけ極端に速度が出なかった。ソフトバンクの秘密兵器? 「ポケモンGO」イベントでも活躍した“高所作業車”基地局とネットワーク対策の中身
ソフトバンクはここ数年、大型イベントのネットワーク対策に高所作業車を用いて基地局を設置している。クレーンで20mの高さにアンテナを設置できるので、より広範囲のエリアをカバーできる。ポケモンGOのイベントで運用した背景や効果を聞いた。「ポケモンGO」仙台イベントでスマホの通信は快適だった? 1キャリアだけ極端に速度が出なかったワケ
5月30日から6月2日まで仙台市で開催された「Pokemon GO Fest 2024:仙台」で4キャリアの通信速度を検証。通信キャリアとNianticが密に連携することで快適な通信環境を実現できていた。ただし1キャリアのみ、速度が出なかった。その理由は?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.