インタビュー

2年半ぶりタフネススマホ「TORQUE G07」開発の裏側 「強さは、新たなる境地へ」に込めた思いとは(2/3 ページ)

KDDIが3月に発売した京セラ製「TORQUE G07」は、多くの要望を反映した最新のタフネススマホだ。耐泥水試験のクリアや衛星通信への最適化に加え、着せ替えパネルによる全5色のカラー展開など進化点は多い。ITmedia Mobileは開発陣4人にインタビューを行い、厳しい環境下での製品の進化と開発の裏側に迫った。

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ユーザーの声に応えたカラー展開と新機能「タッチプラス」

―― 既存のTORQUEユーザーからは、特にどのような要望が多かったのでしょうか。

福井氏 カラーバリエーションの要望が非常に多かったです。G06はレッドとブラックの2色展開しかなく、過去モデルにあったイエローやブルーなどの色を求める声がありました。

長谷川氏 われわれから5色を要望しても、本体のカラーとして全て発売するのはなかなか難しい状況でした。そこで、本体のベースカラーはブラックとグレーで統一し、オプションのパネル(正面・背面カバー)を着脱・設定することで、店頭販売のレッドとブラック、オンライン限定のオリーブに加え、別売のイエローとブルーと合わせた計5色を展開できる方法をとりました。これによりお互いの課題をクリアし、5色展開を実現できました。

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ユーザーから要望が多かったカラーバリエーション拡充に応えるため正面と背面のカバーを着脱可能とし、本体色と合わせて全5色の展開を実現している

ベースカラーを統一しつつオプションの着せ替えパネルを利用することで、過去に人気だったイエローやブルーも選べるようになった

―― レッド、ブラック、オリーブ、イエロー、ブルーのどの色が人気ですか。

福井氏 数はレッドが一番多いですが、オンライン限定であるにもかかわらず、オリーブが予想を上回るくらい非常に人気です。

長谷川氏 オリーブはこれまでのカラバリの中では少しチャレンジングな色合いだったため、われわれもキャリアさんも少し不安があり、リスク回避の意味も含めてオンライン限定とさせていただいた背景があります。


京セラ 通信技術部 機構技術部 第2技術課責任者の石橋賢二氏

―― ディスプレイは5.4型と小さいですが、このサイズで十分なのでしょうか。

石橋氏 TORQUE 5G(5.5型)のときはボディーが大きく、その次のG06で少しサイズを小さくしました。ユーザーからの「大きくて重い」というサイズ感に関するフィードバックを受けて設計に反映しています。耐久性を追求するとどうしても本体が大きくなるため、ディスプレイサイズと高耐久性のバランスを取った結果、この5.4型というサイズを選定しています。

―― 新機能の「タッチプラス」は、どのようなシーンでの利用を想定していますか。

長谷川氏 歴代のTORQUEには「洗える」「着せ替え」といった機種ごとのトピックがありました。今回のG07でもお客さまにワクワク感を与えられる特徴を1つ作りたいと考え実装しました。大きく分けて「複数の設定を一括で切り替えられる機能」と「ショートカット機能」の2つがあります。

 例えば、車で通勤する方が車内のタグにスマートフォンをかざすだけでルート案内を一発で起動することができます。また、一括設定の切り替えについては「本当は黄色のTORQUEが好きだけど、仕事でお客さまに会うときは黒のカバーを付けている」というユーザーの声がきっかけです。平日のお仕事モード(黒カバー、マナーモード、シンプルな壁紙)と、休日のアウトドアモード(趣味の写真の壁紙、Bluetoothオンなど)を、タグにタッチするだけで中身から一新して切り替えられるようにし、オンオフの切り替えを楽しんでいただけるようにしました。


背面に搭載された新機能のタッチプラスはNFC技術を活用しており、専用のタグにかざすだけで複数の設定を一括で切り替えたり特定アプリを即座に起動したりできる

TORQUE G07 タッチプラス タグ(5枚セット)はau公式の「au +1 collection」を通じて販売されている。価格は1980円だ

―― コスト的には問題ないでしょうか。

長谷川氏 NFCという既存の技術をうまく活用したため、そこまでコストをかけずに実現できました。

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