千葉の「豪雨でスマホが水没」――SNS上に困り感 ぬれた場合に絶対にやってはいけないこと
千葉県を中心とした豪雨によりスマホの水ぬれトラブルが相次いで報告されている。ぬれたスマホに誤った対処を行うと基板のショートや腐食を引き起こし致命的な故障につながる。充電の禁止やお米での乾燥回避などNG行為を把握し正しい応急処置を講じることが重要だ。
8月13日夕方から、千葉県を中心に記録的な豪雨が発生した。千葉市では観測史上1位となる1時間雨量115.0mmの猛烈な雨を記録し、一時レベル5の大雨特別警報や土砂災害特別警報が発表されるほどの深刻な状況となった。
この大雨は、首都圏の公共交通機関に極めて大きな影響を与えている。JR東日本によれば、大船や横浜方面から空港へ向かう成田エクスプレスは運休した。京成電鉄などで運転見合わせが発生した他、JR蘇我駅では大雨の影響により約4000人もの帰宅困難者が発生し、自衛隊への災害派遣要請(輸送支援)が行われる事態となった。
SNS上でも、この激しい雨の中を移動した人や、冠水に巻き込まれた人たちから「カバンのポケットに入れていたのにスマホが水没した」「雨水でぬれて充電できなくなった」「使えなくなった」といったトラブルを報告する声が相次いで寄せられている。
スマートフォンが雨水や冠水道路の泥水などでぬれてしまった際、復旧させようとして焦って誤った対処をしてしまうと、かえって致命的な故障(回路のショートや腐食など)を引き起こしてしまう。以下に、スマートフォンが水没・水ぬれしたときに絶対にやってはいけないNG行為をまとめた。
スマートフォン水没時に「絶対にやってはいけないこと」
ぬれた状態で充電したり、周辺機器をつないだりしない
最近のスマートフォンは防水もしくは防滴の構造(資料にはIPX5/IPX7/IPX8などと記載されることが多い)を備えているが、充電端子(USB Type-CやLightning)やイヤフォン端子はむき出しになっている。端子部がぬれたままの状態でACアダプター(充電器)や周辺機器を接続することは、スマホ本体だけでなく、接続した周辺機器のショートや故障を招くため厳禁だ。
一部の機種では水ぬれを検知した警告が表示され、自動的に端子機能が無効化される場合がある。この警告が出ている間は絶対にデバイスを接続してはならない。
真水・水道水「以外」の水に漬かったまま放置しない(安易に漬けない)
IPコードが定める防水性能は、あくまで「常温の真水(飲用可能な水)や水道水」に対する保護を前提として定義されている。
そのため、風呂の温水や湯、海水、プールの水、道路の泥水などは想定されていない。これらの水に含まれる塩分、砂などの異物は、基板のショートや腐食の原因となり、漬透圧の違いによる本体内部への漬水をひき起こす。もしこれらの真水以外の水分に触れた場合は、すぐに真水か水道水で洗い流す必要がある。
強すぎる水流で洗い流さない
泥水や塩水を洗い流す際、蛇口から出る強い水流にスマホを直接さらすのは避けるべきだ。強い水圧がかかることで、防水シールの隙間から内部に水が侵入し、端末本体を破損させてしまう恐れがある。洗い流す際は、必ず水流を弱めにして優しく流す必要がある。
「お米」と一緒に保管して乾燥させようとしない
SNSなどでは「水没したスマホをお米(生米)にぶち込んで乾燥させる」という対処法を見かけることがあるが、これは専門の修理業者もやってはいけないこととして案内している。お米の微細な粉や糠(ぬか)が、むき出しの端子やスピーカー、マイクの穴に入り込んで固まると、接触不良やさらなる故障の悪化を招く。
エアコンや急激な温度変化で冷やそうとしない
ぬれた、あるいは熱くなった端末を「エアコンの送風口に当てる」などして急激に冷やす行為(エアコン冷却)は避けるべきだ。急激な温度変化はスマホ内部で「結露」を引き起こし、外側はぬれていなくても内部が水没状態になってしまう極めて危険な行為だ。もちろん、水で直接冷やすのも厳禁である。
万が一ぬれてしまったときの「正しい応急処置」
防水性能があるスマホの場合
なるべく早めにスピーカー、マイク、拡張端子を下に向けて、きれいな柔らかい布(タオルやハンカチなど)で優しくポンポンとたたくようにして水抜きを行う。その後、数時間ほど自然乾燥させる。
非防水性能のスマホの場合
水にぬれたり水没したりすることで故障するリスクが非常に高いため、すぐに電源を切る。きれいな布で可能な限り水分を拭き取り、乾燥剤(除湿剤)と一緒に密封できる容器や袋に入れて2~3日間放置する。
もし一時的に電源が入る状態になったら、速やかに大切なデータのバックアップを取得し、端末の修理や買い換えを検討することを強くおすすめする。
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