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Googleの9月版「Android Drop」公開 Geminiが持ち物の置き場所を記憶、乗り物酔い予防も

Googleは「Android Drop」の9月版を発表した。Gemini連携でタグなしの持ち物位置を記録する「Find Hub」の新機能や、カメラ映像を音声解説する視覚支援「Guided vision」、乗り物酔いを軽減する「Motion Assist」、GoogleメッセージでのKeep共同編集など5つの主要機能を順次展開する。

 米Googleは9月1日(現地時間)、Android向けの新機能をまとめて提供する「Android Drop」の9月版を発表した。


(画像:Google)

 5つの機能を主要なアップデートとして紹介している。Android Dropの機能はGoogle Play開発者サービスやアプリの更新を通じて配信されるため、最新のOSでなくても使えるものが多いが、一部の機能は特定のAndroidバージョンを必要とする。

Geminiに頼んで持ち物の置き場所を「Find Hub」に記録

 紛失した端末や持ち物を探せる「Find Hub」に、トラッカータグを付けていない持ち物の置き場所を記録する機能が加わる。Googleが挙げる例は「Hey Google、パスポートを寝室の引き出しに入れたことをFind Hubに覚えておいて」などとGeminiに話しかけると、その場所がFind Hubに保存されるというものだ。任意で写真を添えることもできる。

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Geminiに場所を言ってFind Hubに覚えてもらう(画像:Googleの動画より)

 探すときは、Geminiに場所を尋ねるか、Find Hubアプリ内の記憶したアイテムのタブを開く。ただし、このタブはアイテムの位置をリアルタイムに追跡するものではなく、精度はユーザーが登録した情報に依存する(例えば自分でパスポートをキッチンに移動させたら機能しない)。

 利用にはAndroid 16以降が必要で、Find Hubにログインしていること、Geminiで記憶させる場合はGeminiにもログインしていることが条件だ。提供地域は、日本を含むGeminiとFind Hubの両方に対応している国。提供時期は「近日中」となっており、発表時点では未提供だ。Find Hubを巡っては、純正の忘れ物防止タグ「Pixel Tag」を11月に発売予定だが、この機能はタグを付けていない持ち物もFind Hubで扱えるようにするものだ。

カメラの映像を音声で説明するアクセシビリティ機能「Guided vision」

 新たなアクセシビリティ機能として、「Gemini Live」でカメラを共有すると、目の前にあるものを音声で説明する「Guided vision」が加わる。Googleは視覚障害者のコミュニティと共に設計したとしており、食品ラベルの細かい文字を読む、照明の暗い店内でメニューから注文する、家庭内の物を特定するといった用途を挙げる。カメラの向きがずれている場合は、構図を取り直す、空間を見渡す、対象を中央に収めるといった動作を音声で誘導する。

 ユーザー補助機能のショートカットに追加できる他、TalkBackのメニューやGeminiアプリの設定から直接オンにできる。

 Android 9以降のスマートフォンに近日中に提供し、対象はGeminiが利用できる国。セットアップが必要で、利用は18歳以上に限られる。Googleはこの機能が誤る可能性があるとした上で、医療機器や歩行補助具、安全な移動のためのガイドの代わりではなく、ナビゲーションや障害物の検知には使わないよう注意を促している。

「Googleメッセージ」から「Google Keep」のメモを共同編集

 「Googleメッセージ」の「+」アイコンからGoogle Keepを呼び出し、チャット内でメモやリストを作成できるようになる。買い物リストや旅行のメモをその場で共有でき、チャットの参加者全員が閲覧、編集、追記できる。アプリを切り替えずに共同編集できる。

 9月1日からGoogleメッセージで展開を開始した。利用にはRCSを有効にしていることに加え、Google Keepアプリと拡張機能が必要となる。

 日本では、ドコモが3月にAndroid端末の標準メッセージアプリをGoogleメッセージに変更しており、KDDIとソフトバンクも同アプリを標準採用済みだ。

チャットごとに背景と配色を変えられる「チャットのテーマ」

 同じくGoogleメッセージで、チャットごとに背景と配色を変えられる「Chat theme」が使えるようになった。用意された壁紙か自分の写真を選ぶと、吹き出しの色が自動的にそれに合わせて調整される。色は好みに応じて個別に変えることもでき、相手ごとに異なる見た目を設定できる。

 こちらは既に提供済みで、利用にはRCSを有効にしている必要がある。なお設定したテーマは、テーマを作成した本人の画面にのみ表示される。


動物や宇宙など、テーマ別の画像が用意されている他、自分の写真を使うこともできる

乗り物酔いを軽減する「Motion Assist」 Appleは2024年から同種機能

 助手席などでスマートフォンを見る際の乗り物酔いを軽減する「Motion Assist」は、画面上に控えめなバブル状のオーバーレイを表示し、車両の揺れや進行方向に応じて追従させる。目に見えているものと、実際の乗り物の動きとのずれを埋めることを狙った仕組みだとGoogleは説明する。

 自動でオンにする設定やクイック設定への追加に対応する他、バブルの形状、色、不透明度を変更できる。対象はAndroid 17を搭載したスマートフォン。Googleは、全てのユーザーに効果があるわけではなく、ごく一部のユーザーでは症状が悪化する可能性があるとして、不快に感じた場合は使用をやめるよう促している。また、運転中など安全のために注意を向ける必要がある場面では使用しないよう求めている。


利用できるようになるとクイック設定から設定できるようになる(画像:Googleの動画より)

 同種の機能はAppleが先行しており、2024年公開の「iOS 18」で「車両モーションキュー」を追加している。iPhoneの加速度センサーを使い、画面の縁に表示した点を車両の動きに合わせてアニメーションさせるもので、三半規管が感じる動きと視覚情報のずれを小さくするという考え方はMotion Assistと近い。

 この他、「Googleフォト」の編集機能の強化や「Search Live」の全世界展開なども案内された。各機能は順次展開されるため、端末上で使えるようになるまで数日かかる場合がある。

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