「iPhone 18 Pro Max」を試して分かった進化と課題 想像以上に“使えた”可変絞り搭載カメラ(2/2 ページ)
2026年9月のiPhone商戦は「iPhone 18 Pro」シリーズ2機種のみが先行発売される静かなスタートとなった。デザインは前世代を踏襲しつつも、ディスプレイ下への赤外線センサー埋め込みや4段階可変絞りカメラなど機能面で進化を果たした。一方でA20 Proによる処理能力向上や電池持ちの強化が図られたものの、約249gという本体の重さは課題として残る。
フォトグラフスタイルの進化で美肌に? 処理能力も高いが重さが課題か
また、これまでiPhoneに搭載されてきた「フォトグラフスタイル」も、iPhone 18 Proシリーズで進化している。これまでは、写真全体を一律で変更していたが、iPhone 18 Proからは、「ブライト+肌のやわらかさ」や「ローズゴールド+グロー」のように、肌の質感を組み合わせて調整できるようになった。美肌モード的なものを搭載してこなかったiPhoneだが、流行の波には逆らえなかったということだろうか……。
この機能は、「A20 Pro」の画像処理能力を使っているため、過去のiPhoneでは利用できない。実際に、いくつかのパターンで撮影してみた。以下は、設定変更せずに標準で撮った写真と、「アンバー+グロー」「ゴールド+肌のやわらかさ」「ブライト+肌のやわらかさ」で撮った写真になる。グローが加わると、肌がより生き生きとした色合いになり、肌のやわらかさが加わると顔がより滑らかに見える。標準だとどこか物足りなさが残る人は、ぜひ設定することをオススメしたい。
このフォトグラフスタイルは、元の画像に上書きせず、後から写真に適用することもできる。色合いが満足いかないというのであれば、写真の編集で雰囲気をガラッと変えることも可能だ。単純な写真の編集と違い、全体の色味がガラッと変わってしまうわけではないため、人物撮影が多いという人にはうれしい機能といえる。
もちろん、A20 Proは写真撮影だけでなく、パフォーマンスの底上げにも貢献している。「Geekbench 7」で計測したスコアは、CPUのシングルコアが3990、マルチコアが1万1258で、マルチコアスコアはついに1万を超えた。また、GPUのスコアも、6万点を超えており、処理能力の高さを示している。ゲームアプリなどもサクサク動くのは、そのためだ。
こうした撮影やベンチマークをこなしても、バッテリーの減りが緩やかだった。実際、スペックでもiPhone 18 Pro Maxはビデオ再生時間が45時間に達しており、数値上、iPhone史上最高のバッテリーの持ちを実現している。バッテリー容量は非公開だが、プロセッサの処理能力やディスプレイなどの合わせ技でこの駆動時間を実現しているようだ。
一方で、これはiPhone 18 Pro Maxを使っていたからだと思うが、やはりズッシリとした重みがある。スペック的には、重量が249g。フォルダブルモデルのiPhone Duoが254gであることを踏まえると、もっと軽量化の余地があるようにも感じる。長時間使っていると、どうしても手が疲れてきてしまう。チタンを採用していたころの「iPhone 15 Pro Max」や「iPhone 16 Pro Max」は220gだったことを踏まえると、やはり重いと言わざるを得ない。機能面が充実するのはいいが、軽量化にももう少し気を配ってほしいと感じた。
デザインが大きく変わっていないため、やや地味に見えてしまったiPhone 18 Proシリーズだが、特にカメラは大きく変わっており、処理能力も高まっている。間もなく登場する日本語のSiri AIを最も快適に動かせる1台であることも事実だ。メモリの高騰などにより価格は上がってしまったが、その価格に見合うだけの価値はあるといえる。
(製品協力:Apple Japan)
関連記事
注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている
iPhone 18 Proは、先代から見栄えがあまり変わらない。カメラも「メインカメラに可変絞りが付いた」こと以外は大きく変わっていないようにみえるのだけど、実際に使ってみるとそこ以外にも複数変わったポイントがある。「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい
AppleがiPhoneの最新モデル「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」を発表し、9月18日に発売する。iPhone 17 Proからはカメラやバッテリー、パフォーマンスが向上している。ただし価格が上がっているため、iPhone 17も有力な選択肢になる。iPhone 18 Proに保護フィルムを貼るとFace ID認証できない不具合 原因は“赤外線カメラの位置”
iPhone 18 Proに保護フィルムを貼ると、Face ID認証されない不具合が確認されている。複数のアクセサリーメーカーが告知している。原因は、Face IDに使用する赤外線カメラの位置にある。似て非なる?「iPhone 18 Pro」と「iPhone 17 Pro」の外観上の違いを比較する
iPhone 18 Proは外観サイズこそ前世代と同等だが、素材の一体感向上や5gの重量増など確かな変化がある。赤外線カメラの画面下配置により、ダイナミックアイランドが小型化し、画面領域の阻害が低減された。表示領域が狭まりつつも、最大3つの情報を表示可能になり、より実用的になった。出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策
9月18日に発売される「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」の価格が出そろった。2026年9月は例年と異なり、無印のiPhone(iPhone 18)が発表されず、Proモデルのみが発売される。一括価格はAppleが最安で、2年間の実質負担額はソフトバンクが安い。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.