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日本未発売の3つ折りスマホからEV、巨大な「欧州風」研究拠点まで――Huawei深セン・東莞拠点を歩く(2/2 ページ)

9月末に開かれたファーウェイの日本メディア向けプレスツアーで、深圳の旗艦店と、欧州の街並みを模した東莞の研究開発拠点「松山湖キャンパス」を見学した。店には日本未発売のスマートフォンやPC、同社が開発に関わる車が並び、運転支援システムを使った公道の試乗もあった。写真で紹介する。

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128棟の「ヨーロッパの街」、松山湖キャンパスを訪れた

 翌日は深センから車で1時間ほどの東莞市にある松山湖キャンパスを訪れた。着工は2015年、完成は2018年で、約130万平方メートルの敷地を12のエリアに分けて128棟が建つ。研究開発者2万5000人の職場だ。


湖越しに見た松山湖キャンパスの街並み

湖に架かる木製のアーチ橋。日本から移設した古い木造橋だ

 12のエリアはそれぞれパリ、ハイデルベルク、ブルゴーニュ、ヴェローナなど欧州の街になぞらえている。ヴェローナのエリアにあるローマ風の円形劇場では音楽会などを開き、新製品の発表会の映像にも登場する。中央に立って手をたたいたり声を出したりすると、エコーがかかったように反響する。


ヴェローナのエリアにあるローマ風の円形劇場

緑の尖塔を囲むように欧州風の建物が並ぶ

 構内には3路線の列車が走り、どのエリアにも駅がある。環状線の1号線は13分で8つの町を回り、2号線は20分、3号線は30分で一周する。最初の1編成はスイス製で、以降は中国製となる。

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キャンパス内を走るオレンジ色の構内列車

Verona駅の発車案内。次の列車は2号線で4分後と表示している

 図書館はパリ市庁舎を模した建物に入る。内部はフランス国立図書館のリシュリュー館を模した楕円形の閲覧室で、天井近くの16の窓には東京、北京、パリ、ロンドンなどの都市名が入る。11万冊の蔵書は中国語と英語が中心で、日本語や韓国語を含めて20言語に及ぶ。貸し出しはせず、館内で読む。1713年に英国で刊行されたニュートンの「プリンキピア」第2版も展示していた。


図書館の楕円形の閲覧室。フランス国立図書館のリシュリュー館を模した

1713年刊のニュートン「プリンキピア」第2版の展示

 街並みはテーマパークのようだが、ここはれっきとした製品開発の拠点だ。一角にある音響の研究室では、無響室にマネキンヘッドを置き、イヤフォンの雑音への耐性を試している。欧州風の外観とは裏腹に、扉の内側は機材が並ぶ雑然とした研究の現場で、中の撮影はできなかった。写真で見せられるのは街並みまでだ。

 日本の店頭に並ぶHuaweiの製品はスマートウォッチやイヤフォンが中心だが、それを送り出している場所は、湖を渡って欧州の街を一周する列車が走る街だった。1日歩き回っても、そこが単一企業の拠点であることを忘れてしまうほどの圧倒的なスケールだった。

(取材協力:ファーウェイ・ジャパン)

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