ドコモFGとマネックスの提携から3年 「金融×携帯」シナジーの現在地
NTTドコモ・フィナンシャルグループとマネックス証券は、資本業務提携から3年間のビジネスシナジーに関する利用動向データを公表した。dアカウント連携口座数は約8.6倍、dカード積立利用口座数は約21倍に拡大した。連携者のNISA口座開設率は64%に達し、ポイント投資やアプリ連携を通じた若年層の流入も加速している。
NTTドコモ・フィナンシャルグループとマネックス証券は、両社の資本業務提携発表から3年が経過したことを受け、ビジネスシナジーの現状と進捗に関する社内データを公開した。
両社は2023年10月に資本業務提携契約を締結し、2024年1月の提携開始以降「dカード積立」や「dアカウント連携」「dポイントで投資」といった機能を順次拡充してきた。2025年7月には「d払い」アプリ上で口座開設から投資信託の積立申込まで完結する「かんたん資産運用」の提供を開始した他、ドコモショップでの対面サポートや「ドコモの銀行」との連携を進めている。
dアカウント連携口座は8.6倍、dカード積立利用は21倍へ急拡大
機能連携を行っているサービスの開始時と2026年9月時点を比較すると、dアカウントを連携した口座数は約8.6倍に増加した。また、dカード積立の利用口座数は約21倍と大幅な成長を見せている。
マネックス証券の証券総合取引口座とdアカウントを連携している「ドコモ経済圏に位置する客」の利用動向を見ると、高いNISA口座開設率が際立つ。2024年1月以降の口座開設者のうち、dアカウント連携者のNISA口座開設率は64%に達し、未連携者の37%を大幅に上回った。
さらに、2025年10月から2026年9月までの1年間で他社からマネックス証券へ移管されたNISA口座のうち、74%がdアカウント連携済みだった。一方でマネックス証券から他社へ移管された口座のうちdアカウント連携者は9%にとどまり、ドコモ経済圏の顧客基盤が口座の獲得と維持に貢献していることが分かる。
「dカード積立」の上限設定者は27% ポイント投資の9割超がdポイント
2026年9月時点におけるdカード積立の月間積立利用額を見ると、上限額である10万円を設定しているユーザーが27%で最多となった。一方で、1万円台の積立利用者の割合も前年の17%から20%へ増加しており、少額から投資を始める層も広がっている。
利用されているカード券種は「dカードPLATINUM」が31%、「dカードGOLD」が43%を占め、高スペックなカードを保有する優良顧客層が稼働の中心となっている。
ポイントを利用した投資信託買付では、買付総額の93%をdポイントが占めた。期間限定ポイントを含めて投資に充当できる仕組みが定着している。
また、サービス開始以降の新規口座開設者のうち16%が「dポイントで投資」を利用しており、そのうち約3割は現金を使わずにポイントのみで投資を開始した。
若年層の獲得とドコモショップでのサポート店舗拡大
d払いアプリ内の「かんたん資産運用」では、マネックス証券全体と比較して20代や30代の若年層比率が高水準で推移しており、若い世代の投資デビューを後押ししている。
また、店頭でのサポート体制も強化している。ドコモショップにおいてNISAの制度説明や口座開設設定を対面でサポートできる店舗数は、開始当初の35店舗から約8カ月で191店舗へ拡大した。両社は今後も対象店舗を順次拡大し、顧客の資産形成を支援していく考えだ。
関連記事
「d NEOBANK」は消滅して「ドコモの銀行」に、アプリアイコンも変更 住信SBIネット銀行の商号変更で
住信SBIネット銀行は、8月3日から個人向け銀行サービス名を「ドコモの銀行」に刷新する。サービス名の変更に伴い、「d NEOBANKアプリ」の名称は「ドコモの銀行 ドコモSMTBネット銀行アプリ」に変更され、アプリアイコンも変更となる。「ドコモの銀行」始動、個人向け銀行サービスを刷新 dカードやマネックス証券の利用で初年度最大4.5%還元も
ドコモ・フィナンシャルグループの連結子会社である住信SBIネット銀行は個人向け銀行サービスブランドを「ドコモの銀行」に刷新する。同時にdカードの利用やマネックス証券口座との連携によりdポイントがたまる新特典を順次提供する。ドコモグループの銀行サービスとして親しみやすく分かりやすい金融体験を目指す。「ドコモSMTBネット銀行」始動まであと1カ月 下準備は着々と
住信SBIネット銀行は、新たな親会社および筆頭株主にNTTドコモ・フィナンシャルグループが就いたと発表した。これは金融領域における環境変化への迅速な対応と、ガバナンス体制の強化を目的とした体制移行だ。共同経営体制のもとで、新商号「ドコモSMTBネット銀行」としての最終準備が進む。NTTドコモが金融事業を7月1日付で再編予定 事業と関連株式を新設子会社に移管
NTTドコモが、7月1日付で金融事業を再編する予定であることを発表した。新設する「NTTドコモ・フィナンシャルグループ」に一部を除く金融事業と、同事業に関連する会社の株式を承継する。「ドコモSMTBネット銀行」で何が変わる? ドコモのサービス連携でdポイントがお得にたまり、解約抑止につなげる
NTTドコモ、三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行は、住信SBIネット銀行の商号を2026年8月3日から「ドコモSMTBネット銀行」に変更する。3社の強みを生かし、「くらしと金融の境目のない未来」を目指す。金融サービスとの連携でdポイントがよりお得にたまるようになり、流出抑止にもつなげる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.