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» 2006年08月10日 10時00分 公開

プライバシーを守りつつ心地よく“遊べる”端末──「SH702iS」開発秘話(1/2 ページ)

FOMA 7シリーズの中でも特に機能が豊富で実用性が高い「SH702iS」は、男女を問わず若いユーザーに使ってもらうべく開発された端末だ。その開発秘話を聞いた。

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 5月30日に発売した「SH902iS」を皮切りに、「DOLCE SL」「SH702iS」と、続々と新端末をリリースするシャープ。短期間にこれだけの数の端末を開発し、他社に先駆けて提供できるあたりに、トップ争いを繰り広げるメーカーならではの底力を感じる。

 市場には「SH901iS」や「SH902i」「SH702iD」といったモデルもまだ存在しており、店頭ではドコモだけで6機種〜7機種程度のシャープ製端末が並んでいることになるが、そのどれもが1つとして同じものではなく、さまざまなユーザーが自分に合った端末を選べるようになっている。このシャープ製端末のラインアップに連なるSH702iSは、どのようなコンセプトで開発され、どういったこだわりから生まれたのか。開発者たちに話を聞いた。

SH902iSやDOLCE SLとは異なるアプローチで開発

PhotoPhoto 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部の天野陽之介氏(左)と田紗織氏(右)

 「シャープの端末デザインには、2つの考え方があります」と話すのは、通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部の田紗織氏だ。「最近のモデルですと、SH902iSやDOLCE SL、SH702iDは、シンプルな中にハイクオリティを盛り込んだ“Simple+”という考え方に基づきデザインされています。一方『SH702iS』は、多面性を持っており、異なるメッセージを組み合わせることで新しいメッセージを生む“Combi+”という考え方を採用しています。SH702iSの場合は、自然を意味する“High Touch”と都会的なイメージの“High Tech”の対照的な2つの組み合わせになっています。同じ“Combi+”の考え方を採用した機種としてはSH700iやSH700iS、SH902iなどがあります」

 SH702iSは、アルミのクールな質感や、レザーの上質な手触りを追求したSH902iSやDOLCE SLとは目指す方向性が異なっているのだという。その理由は、SH702iSがより若い人をターゲットに開発されているからだ。

 「若者のライフスタイルには、多面的な“遊”の世界があります。そんな“遊”の部分、例えばメールやWeb、ゲームなどを、プライバシーを守りつつ心地よく楽しめることを目指しました。そのために、大きくてきれいな2.4インチモバイルASV液晶と、360度どの角度からものぞき込みを防止して“OmniPrivacy”を実現するプライベートフィルタを搭載しています」と通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部の天野陽之介氏は話す。

 SH902iSやDOLCE SLは、AV機能などもふんだんに盛り込み、ヘビーユーザーでも満足できるような、とにかく高機能なモデルだ。それに対してSH702iSは、日常的に利用する基本機能が使いやすく、かつ最新のサービスに対応し、実用的であることを目指した“ライフスタイルケータイ”なのだという。

リゾートをイメージしたこだわりの3色

PhotoPhoto 通信システム事業本部 デザインセンターの係長、外薗学氏(左)と副主任の神垣尚彦氏(右)

 若者がメインターゲットということで、カラーリングにも気を遣った。オレンジ、ブルー、ホワイトの各色は、それぞれリゾートの太陽、海、真珠をイメージしている。ただ、それだけではなく、サブディスプレイ部にアルミ製のリボンを配してアクセントとし、ナチュラルな色合いとメタルのコントラストで“自然”と“都会”の組み合わせを具現化した。

 どれも店頭では非常に目立つ色で、他社のラインアップにはあまりない色を目指している。特にオレンジは、今までのシャープ製端末では(DOLCEをのぞいて)ほとんど使っていなかった色だったため、今回はまずオレンジを採り入れることを決定し、それに合わせてほかの2色も決定している。

 SH702iSの色の選定や仕上げの処理に携わった通信システム事業本部 デザインセンター 係長の外薗学氏は、「単純にオレンジ色を塗装しただけでは、きれいな色合いにはなりません。あまり輝きが出ないため、鮮やかさに欠けるのです。そこで非常に細かな粒のパールが入ったコーティングを採用することでナチュラルで明るい、発色のいいオレンジを実現しています」と、このオレンジ色を出すための苦労を話した。もちろんブルーとホワイトにも同様のコーティングが施されており、その表面は深みのある美しい輝きを持っている。

 背面のアクセントになっているメタルリボンにも、開発陣のこだわりがある。端末1つ1つを見ただけでは、単純にアルミパネルが付いているだけのようにも思えるが、3色を並べてみると、それぞれ微妙に色が異なっているのが分かる。ただアルミパネルを装着するのではなく、それぞれの本体色に合わせて微妙に色を変えることで、よりボディになじむデザインとしている。

 「このアルミパネルは、最初はプラフィルムで実現する案がありました。しかし、コスト的に厳しくなるのは承知で、あえて本物のアルミを採用しています。おかげで質感もかなりよくなっていると思います。ナチュラルな色合いとメタリックなパーツのコントラストは、底面のカメラ部や十字キーの部分にも採用しています」(外薗氏)

PhotoPhotoPhoto SH702iSの背面カバーとアルミパネル、それにメタリックな質感を持たせたシルバーのモールと十字キー部。アルミパネルは、並べてみるとそれぞれ微妙に色が異なっているのが分かる。左から順にホワイト、オレンジ、ブルー用のパネルとなっている
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提供:シャープ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年8月31日