スマホをスペック“だけ”で選んではいけない――なぜなら、コンパクトなボディに4.3インチの有機ELを搭載したSoftBank 4G対応の「Motorola RAZR M」には、使いやすさのための気配りが込められているからだ。
ソフトバンクモバイルから登場したMotorola Mobility製の「RAZR M 201M」は、下り最大76Mbpsという高速通信が可能なSoftBank 4G(AXGP)に対応するAndroidスマートフォン。
一番の特徴は、幅61ミリと比較的コンパクトなボディに、4.3インチのQHD(540×960ピクセル)のSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載した点だろう。狭額縁設計によるディスプレイの広さに加え、約128グラムと軽量なことも見逃せない。またプロセッサーには1.5GHz駆動のデュアルコアプロセッサーを採用し、カメラは有効約800万画素CMOSで30万画素のインカメラも備えている。国内仕様としておサイフケータイ(FeliCa)にも対応するなど、最新スマートフォンとしてのスペックの高さも自慢だ。
高性能化に伴って大型化が進むスマートフォンの中で、大画面を持ちながらも片手操作が容易なサイズのRAZR M。背面には、同じ重さの鋼鉄の5倍の強度を持つというKEVLARファイバーを採用し(ブラックモデルのみ)、またディスプレイには強度が高い「ゴリラガラス2」を備えた。また約2000mAhの大容量バッテリーを内蔵し、充電を気にすることなく丸1日使える。こうした付加価値の高さも、スマホ選びでは重要になってくる。
しかし、こうしたスペックや機能だけでは、RAZR Mの実力や使い勝手の良さを伝えきれないのも事実。そこで、「RAZR Mを手にしてから、スマートフォンに何が重要なのかを再認識した」というソフトバンクモバイル常務執行役員 商品統括 後藤誠二氏と、「超高速のSoftBank 4Gはスマートフォンを新たなステージに引き上げた」と話すモトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長の鈴木寛氏のお2人に、RAZR Mに秘められた真の魅力を存分に語ってもらった。
――(聞き手、ITmedia Mobile) まず最初にソフトバンクモバイルの後藤氏にお聞きしたいと思います。Motorola Mobilityというスマートフォンメーカーについて、どのような印象やイメージをお持ちでしたか?
後藤誠二氏(以下、後藤氏) 米Verizon向けに供給された「Droid」シリーズのデビューが非常に鮮烈な記憶としてあります。製品に対するエネルギーが高く、日本向けの「RAZR」シリーズもそうですが、製品に対してコアなファンを生み出すというモノ作りをされてますので、ぜひソフトバンクモバイル向けにも採用したいと考えていました。
こうした背景で「RAZR M」を見せていただいたのですが、スマートフォンとして非常にバランスが良い。今ある製品と比較しても、今後登場する将来の製品にとっても、このバランスの良さはある意味で非常に高い可能性を秘めていると思います。
というのもこれまでの製品は、さらに大きくなる方向にエネルギーが使われ、ハイエンドな製品はボディが大きくなっている。MotorolaでもRAZR Mより大きい製品(RAZR HDやRAZR HD MAXX)があり、冬モデルの候補にも挙がりましたが、RAZR Mが持つバランスの良さにチャレンジしたいという結論に至りました。なぜならRAZR Mは、ぱっと見て触れてみたくなる、手にしたくなる、そういうエネルギーを感じさせるスマートフォンだからです。
―― ありがとうございます。今度はモトローラ・モビリティ・ジャパンの鈴木様氏に、ソフトバンクモバイルというキャリアへのイメージをうかがいたいと思います。
鈴木寛氏(以下、鈴木氏) 非常にアグレッシブで、新しいテクノロジーにどんどん取り組んでいく。我々の目にはそういう企業に映っています。特にこの冬モデルのタイミングでは、スマートフォン向けにSoftBank 4G、つまりTD-LTE互換のネットワークサービスであるAXGPを提供された。これには非常に期待しています。
こうした点とは別に、ソフトバンクモバイルは非常に営業力が強い――と聞き及んでいました。これはメーカーとして大変重要なことで、まさに今現在、RAZR Mの店頭施策やマーケティングなどの活動で大変なご尽力をいただいております。またパートナーとなって初めて分かったことですが、製品の品質に対する姿勢が非常に厳しい。RAZR Mの品質向上には、我々も非常に力を入れています。
後藤氏 RAZR MはSoftBank 4G(AXGP)が使えるわけですが、端末にAXGPをサポートさせる開発スピードが非常に速かった。2012-13冬春モデルではSoftBank 4G対応のスマートフォンを6機種発表しましたが、RAZR Mを含む2機種が10月発売で、残りは12月以降になります。このタイミングに合わせて端末を開発していただけたのは、それだけ高い通信技術とノウハウを持つ証といえるでしょう。
もちろん高速通信に対応したことも重要ですが、先ほど申し上げたボディとディスプレイのバランスや、ユーザーインタフェース(UI)の使いやすさ、そしてスマートフォンメーカーとして実に気配りを感じさせる1台です。これはAndroidとしての機能ではなく、メーカーとしてきめ細かい便利機能を盛り込んでおり、使い込むに連れ、ほかの製品と一番差が出るところだと思います。
―― 我々もRAZR MでSoftBank 4G(AXGP)を体感させてもらいましたが、ほかの4Gサービスと比べてもネットワークの実効速度が非常に速いですね。超高速のインフラを手にしたことで、今までのスマートフォンとは別次元の製品に思えてきました。
鈴木氏 RAZR MをSoftBank 4G(AXGP)に対応させたのは、ソフトバンクのAXGPにかける非常に強い思いが伝わってきたからです。AXGPと完全互換のTD-LTEは、中国を始め海外市場での広がりが期待される通信規格でもあり、我々としてもいち早く挑戦できたのは価値あることでした。
また1ユーザーとしてSoftBank 4Gの印象を言わせてもらえば、非常に速いのひと言に尽きます。スピードテストでは70Mbpsを超える場合もあり、これは規格上の数値そのものですよね。それ以外でも20Mbpsから40Mbpsは軽く出ています。
スマートフォンでは今、搭載されるプロセッサーの高速化が進んでいます。しかし、端末側の処理が速くなっても通信速度が追いつかないと、全体のバランスが取れない。そしてバッテリーの持ちについても注目されています。RAZR Mは丸1日使えるバッテリーを搭載していますが、スマートフォンで最も電力を消費するのはディスプレイで、画面を見ている時間が長ければ長いほど消費電力が増えます。しかし実際は、ブラウザなどで通信が終わる時間も含まれている。通信が速く、ユーザーの待ち時間が減れば、バッテリーの節約にもつながるわけです。
そして忘れてはいけないのは、SoftBank 4G(AXGP)エリア以外での利用です。RAZR Mは「ULTRA SPEED」(DC-HSDPA)もサポートしていますので、3G環境でも下り最大42Mbpsという高速な通信が利用できる。3Gでも30Mbpsという速度が出たりしますから、仮に4Gにつながらなくても速いわけです。RAZR Mなら、ソフトバンクモバイルが持つ4G、3G、そしてWi-Fiのネットワークをフル活用できると思います。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2012年11月19日