大画面+超高速通信だけじゃない 使えば分かる「Motorola RAZR M」の“バランス”と“気配り”ソフトバンクモバイル×Motorola 特別対談(3/3 ページ)

» 2012年11月06日 10時00分 公開
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―― スマートフォンといえばさまざまなアクセサリーを組み合わせる楽しみがあります。

鈴木氏 今日お持ちしたのは、MotorolaのBluetoothワイヤレスヘッドセット「MOTOROLA SF600」です。ほかにもさまざまなアクセサリーを、Motorolaとして開発・販売しています。Bluetooth機器で重要なのは、端末との接続性や音質ですが、我々は周辺機器メーカーとしてここにもこだわっています。また購入者の先着1万人にプレゼントするモバイルバッテリーも、Motorola製の純正オプションです。

photophoto 「MOTOROLA SF600」。高音質&低遅延が特徴のApt-Xコーデックに対応したBluetoothヘッドセット。ボディはトレーニングやアウトドアでの利用に最適な防滴仕様で、疎水性メッシュとシリコンシールにより、ヘッドフォン内の湿気を防ぐ

後藤氏 Motorola製のスマートフォンアクセサリーは、ソフトバンクBBの「SoftBank SELECTION」でも取り扱っており、今後はこの分野でもさらに積極的にMotorolaとパートナーシップを組んでいく予定で、現在お互いに検討中です。何が出るのかはまだヒミツです(笑)。

ソフトバンク×Motorola モバイルビジネスの展望とは

―― 現時点でAXGPの商用サービスを提供しているキャリアはソフトバンクモバイルだけであり、ここまで高速なモバイルネットワークをユーザーが利用できるのも、おそらく日本だけだと思います。しかし最初の対応スマートフォンを供給したのはMotorolaをはじめグローバルメーカーですね。日本のメーカーとは何が違うのでしょうか。

後藤氏 国内の携帯電話市場は、今後大きな成長は期待できません。日本メーカーの海外市場の競争環境での成長シナリオを作ることが重要です。

 従来の携帯電話とは違い、特にスマートフォンはグローバルビジネスですから、製品を世界規模で捉えて作り上げていく必要がある。例えば“日本だけ”と言われるワンセグですが、ブラジルでも使われており、日本固有のサービスとはいえません。またおサイフケータイのFeliCaも、NFCとのデュアルチップを搭載する機種が増えてきました。こうして見ていくと、日本市場向けのスマートフォンといってもグローバルモデルとさほどかけ離れているわけではなくなってきた。開発のスピード感を含めて、今後はグローバルでの競争力がないと厳しいと思います。アジアなどはこれからの成長が期待される市場ですから、ぜひ積極的にチャレンジしていただきたいと思います。

 グローバルメーカーについてですが、我々は先日、Sprint Nextelの戦略的買収を発表しました。ソフトバンクモバイルがSprintと一緒になっていく上で、Motorolaをはじめとしてグローバルメーカーとのパートナーシップはますます重要になっていくと思います。グローバル化したキャリアグループと製品を企画・デザインしていく機会も増えると思いますが、その際は全世界向けにデファクトスタンダードなモデルを用意する一方で、個別の市場向けにユニークな機能を強化して差別化を図る。こうした開発手法が主流になると思います。我々はその実現に向けてリレーションシップを強化していきたいですね。

―― グローバルメーカーとしてMotorolaは、日本市場をどう捉えているのでしょうか。

鈴木氏 「日本の市場は特殊でやりにくい……」という答えを期待されているのかもしれませんが(笑)、実はそうは思っておりません。Google傘下となったMotorolaの方針は大きく2つあります。1つは4Gが使える先進的な市場にフォーカスすること、もう1つがハイエンドモデルが主流の市場に特化することです。つまり、日本の市場は2つの方針にぴったり重なる市場なわけです。

 現在、スマートフォン向けにはさまざまなアプリやサービスが登場しており、これからも新しいものが登場するでしょう。先進的なユーザー体験を得るには、高速な4Gネットワークが欠かせないインフラであり、また端末のスペックも高くないとならない。まさに日本はMotorolaが目指すべき市場といえるでしょう。

 もちろん、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信、防水など、日本だからこそ重視されている機能やサービスがあるのも事実です。これをどうサポートするのかは、まさにバランスですね。製品に求められるサイズなどを見ながら、今後も検討していきたいと思います。

―― こうしてお話を聞いていると、「No.1モバイルインターネットカンパニー」を目指しているソフトバンクグループと、Google傘下となったMotorola Mobilityは考え方や目指す方向がかなり近いですね。今回はこの2社がタッグを組んだわけですが、新たなネットサービスの幕開けが近いと思って良いのでしょうか。

後藤氏 そう思います。プラットフォーマーとしてのGoogleと、その中でデバイスを生み出すエネルギーを持っているMotorola。ソフトバンクには通信事業者としての立場と、Yahoo!を含めてさまざまなインターネット上のサービスを提供する立場がありますが、GoogleやMotorolaと“同じ景色”を見ていると思います。今後は両社が持つインターネット上の個々のサービスを結びつける動きと、プラットフォームとデバイスをトータルでユーザーに提供する動きが近づいてくると思います。

 ソフトバンクグループにとって、Googleはさまざまなビジネスで関係がある企業です。コンシューマーだけでなくエンタープライズでもそうですね。プラットフォーマーですから、ITのビジネスを進める上で戦略的なお付き合いが必要になります。

 そのGoogleがMotorolaを買収して、デバイスメーカーとしてもチャレンジされる。GoogleにはAndroidそのものの事業もあるわけですが、これとは別に自らデバイスを手がけ、Motorolaという通信機器のプロフェッショナルとともに新しい価値の創造を目指している。我々は今現在のMotorolaの姿だけでなく、これからどう進化されるのかを踏まえた上で、長期的にスマートフォンの開発をお願いしたいと考えています。

 私は、通信の高速化で今後最も変わるのがデバイスのユーザーインタフェースだと考えています。具体的には音声認識技術の普及と進化ですね。

 スマートフォンやデバイスに、してほしいことを話しかければ良いわけですから。ネットとデバイスの進化は、こうした新しい使い方をユーザーに提供できるようになることです。これはあくまで一例ですが、より自然な形でクラウドサービスも利用できるようになるでしょう。そうなれば、ネットとデバイスの垣根を越えた、さらに新しいサービスの実現も、もう間もなくのことだと思います。

―― 今回は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。



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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2012年11月19日