これがスマートフォンにとっての“良い音”――「HTC BoomSound™」に込めた想い「HTC J One」の開発思想を聞く(3)

スマートフォンの部品の中で、いつの間にか優先順位の低いものになってしまったのが「内蔵スピーカー」ではないだろうか。「HTC J One」ではこのスピーカーにも改革が必要と考え、「HTC BoomSound」と呼ぶ新しいスピーカーを搭載した。その経緯を伊藤氏に聞いた。

» 2013年06月03日 09時30分 公開
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 フィーチャーフォンからスマートフォンへ乗り替えると、ディスプレイ、CPU、通信サービスなどさまざまな面で機能向上を果たしているが、逆にスペックダウンしてしまう部分もある。その一例が「スピーカー」ではないだろうか。携帯電話で音楽サービスやゲームコンテンツが普及し始めたころ、ハイエンドなフィーチャーフォンは、スピーカーを2つ用意した「ステレオスピーカー」対応の機種が多かった。しかしスマートフォンでは、ほとんど機種がスピーカーは1つのみ、しかも背面に搭載している機種が多い。これでは、せっかく音楽や動画を再生しても、音は後ろに逃げてしまう。

 そこでHTCは、「HTC J One」を開発するにあたり、内蔵スピーカーにもメスを入れた。それが、ディスプレイ面の上下2つにスピーカー(デュアルフロントスピーカー)を搭載した「HTC BoomSound」だ。スピーカーが後ろにあるより、前にある方が音がハッキリ聞こえてくるのは自明の理だ。さらに、「HTC J」や「HTC J butterfly」でもおなじみの、Beats Audioのオーディオ技術をスピーカーにも採用しているので、イヤフォンを付けなくても迫力あるサウンドで音楽や動画を楽しめる。

photophoto ディスプレイ面の上下にステレオスピーカーを搭載した「HTC J One」

制作者が意図して録音した音を、出来る限り忠実に再生したい

photo HTCの伊藤泰氏

 HTC Corporation グローバル商品企画部門担当 バイスプレジデントの伊藤泰(いとうたい)氏は、デュアルフロントスピーカーを搭載した理由は「非常にシンプルで、前面にスピーカーがあった方が音が聞きやすいからです」と答える。

 「スマホの使い方が変わって来ている中、その変化に合わせてスピーカーシステムも再設計しました。近年のディスプレイの大型化や高精細化に伴い、YouTubeなどのビデオ、ワンセグ、ムービーそしてゲームなどを、スマホで日常的に楽しむユーザーがますます増えてくると思います。スマホでビデオを見るときに、ディスプレイは正面に向けますよね。でもほとんどのスマートフォンのスピーカーは、後ろに付いています。なぜかというと、そこにしか場所がないから。つまり本当はスピーカーを前に付けるのが理想なのに、それをしないのは技術的な制約があるからなんです。お客様がスマートフォンをどう使うかを考えたときに、やはり前に付いた方がいい……そこが1つのイノベーションになるのではと思いました」

 単に前面にスピーカーを付けるのではなく、ステレオ対応にしたのは「ほとんどのコンテンツはステレオで録音されているため」(伊藤氏)だという。デュアルフロントスピーカーは、「制作者が意図して録音した音を、出来る限り忠実に再生する」(伊藤氏)という、HTCが考える“スマートフォンの良い音”に近づくための策でもあるわけだ。もちろん、これまでは同じ場所(前面)になかったスピーカーを2つも付けることは、簡単なことではなかった。伊藤氏も「ただでさえスペースがひっ迫している前面の上下部に、十分な音域をカバーできるチャンバー(スピーカーの周りにある箱)のスペースを確保し、そのソルーションとなる技術を開発するのには苦労しました」と話す。

市場調査をしても新しいことは出てこない

 しかし、そもそもスマートフォンの内蔵スピーカーで音楽を聴く人は少ないのでは――という疑問もある。しかし伊藤氏は「HTCが新しい潮流を作りたい」と意気込む。「市場調査をして、数%しかいないので、やらないというケースが普通でしょう。確かに(スマホの内蔵スピーカーで音楽を聴く人は)少ないかもしれませんが、これをきっかけにスピーカーでも聴いてもらえればと思います。調査を否定するわけではありませんが、市場調査をしても新しいことは出てきません。時間とともに変化するニーズに対して新しいことを提案していくことが重要だと思っています。『このスピーカーいいよね』という声が出ると、スピーカーで聴く人が増えていくかもしれません」と同氏は説明する。

 スマートフォンのスピーカーは、音楽を聴くためだけのものではない。YouTubeをはじめとする動画視聴、ワンセグの視聴、そしてゲームの利用。デュアルフロントスピーカーがあれば、これらのエンタメコンテンツを、よりいっそう楽しめるはずだ。音楽鑑賞についても、出張や旅行中のホテルの部屋、屋外でのパーティやバーベキューなど、普段自分が使っているスピーカーのない環境で、このデュアルフロントスピーカーが活躍するだろう。

photophoto 別売のキックスタンド付きカバーを装着して横向きに立てれば、動画やワンセグなどの映像コンテンツを快適に視聴できる

スピーカーホンの音質も良い

 では、肝心の音質はどうなのか。その指標の1つになるスピーカーのサイズはHTC J butterflyのスピーカーより一回り大きい。つまり、HTC J butterflyのそれより大きいスピーカーが2つ正面に付いているイメージだ。「音質はある程度チャンバーのサイズに比例します。チャンバーが小さいと音のディストーション(歪み)が出やすくなるので、なるべく大きいものを付けようと。また、専用のアンプも入れています」と伊藤氏は説明する。

 さらに伊藤氏は、デュアルフロントスピーカーのメリットとして、「スピーカーホンを使った音声通話の音質が良い」ことも挙げる。「HTC J Oneのスピーカーを活用することで、ポータブルのスピーカーアクセサリーや、電話会議用のスピーカーなどが不要になるケースも増えてくるのではないでしょうか」


 フィーチャーフォンのころは、ケータイで楽しむマルチメディアコンテンツと言えば、音楽やゲームが大半だったが、スマートフォンではそこに動画が加わった。ディスプレイも大きく高精細になり、きれいな画面で見るのなら、やはり良い音で楽しみたいもの。BoomSoundは、ユーザー体験を向上させる、スマホならではの新しい機能と言えるだろう。

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提供:HTC Corporation
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年6月30日

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